前森山

岩手山を中心とした,水平視野90度の眺め

岩手山へのズームイン画像
[地形陰影展望図]
[地質展望図]
 前森山は八幡平火山群を構成する火山体の一つである.その山頂部から岩手火山を眺めると,正面は深い浸食谷が発達する西岩手火山(鬼ヶ城火山)で,裾野には平坦な火山麓扇状地が発達する.鬼ヶ城火山の山頂部は西岩手カルデラにより失われている.東(左手)側の明瞭なピークを持ち,山麓の浸食谷も未発達な山体が薬師岳火山で,鬼ヶ城火山との境界部に平笠不動火山がわずかに認められる.右手側の小さなピークは西岩手カルデラの西縁に形成された黒倉山火山で,その手前側には西岩手カルデラの火口瀬から流れ出した焼切沢溶岩が認められる.