| 火砕流・スコリア流 |
| 岩手火山において,分布が比較的明瞭に判断される火砕流堆積物は,以下の2つである.
また堆積直後の火砕物が火砕流として急峻な山体斜面を流れ下った後に土石流に移化した事例が,富士火山山麓において報告されている(山元,2002).東岩手−薬師岳火山の東部山麓においても,同様のプロセスで形成されたと考えられる土石流堆積物の存在が指摘されており(伊藤,2002),東岩手−薬師岳火山の山頂部から中腹部においては,同様のプロセスの火砕流発生の頻度は,山麓部での調査結果よりも多い可能性がある. |
![]() 図1.西岩手主火山体(Ws)を構成する,ブロック・アンド・アッシュフロー型の火砕流堆積物
[妻ノ神沢上流]
岩片質の火砕流堆積物で,構成礫種はほぼ同一.複数の岩塊および火山礫にはその粒径を問わず冷却節理が発達するものが多数含まれる.基質部は,岩塊や火山礫と同質の火山砂および火山灰で,礫の間を充填する. 写真中央右には冷却節理に囲まれる岩塊(直径約1.5m)が認められ,その左側の基質部には変形した脱ガスパイプが見える. |
![]() 図2.篠ヶ森火砕流堆積物
西岩手主山体南麓に分布する,デイサイト質火砕流堆積物.層厚は10m程度で,構成礫の粒度から複数のフローユニットからなると判断される.
[雫石町篠ヶ森]
|