
北部第1馬蹄型火口(NC1)は,焼森南縁部から横岳を経て男岳北壁に続く,南に凸の曲面を成す壁を火口壁の一部とします(写真画面右手前から奥).須藤・石井(1987)では,ここを南縁とする直径1.2kmの火口様地形を「北部カルデラ」と一括しましたが,該当する地域には,NC1を含め,成因および形成時期の異なる3つの凹地形が存在しています.
主成層火山の,山頂〜北斜面での崩壊により,北に開口する本火口が形成されたと推定されます.爆発的噴火が崩壊の原因となった可能性もあります.その場合,AK-9が噴火様式,噴出源の位置,規模から最も有力な候補です.
形成時期はAK-9の10,000-9,000年前頃と考えるのがもっともらしいでしょう.