| 地層名 | 吉川層(5234)(よかわそう) | 時代 | 漸新世 | 分布範囲(2次メッシュコード) | 523426, 523520, 523500, 523502 | ||
| メッシュコード | Map/5234 | 凡例 | Kb | メッシュコード | Map/5235 | 凡例 | Ky |
| メッシュコード | 凡例 | メッシュコード | 凡例 | ||||
| 層厚 | 積算層厚は400mに達する(尾崎・松浦,1988). | ||||||
| 岩相 | 三田盆地の神戸層群吉川層については,上部と下部に分けられる(例えば池辺編(1961)). その場合,下部層は,砂岩,泥岩,礫岩及び凝灰岩よりなる.淘汰のよい無層理の砂岩が優勢で,これにはしばしば中礫級の流紋岩あるいは”古生層”礫が散在する部分があり,また,塊状の泥質部(マッドボール)を含むのが特徴である.泥岩は,青緑色でシルト質,二枚の凝灰岩を挟む. 上部層は,凝灰岩,礫岩,砂岩及び泥岩よりなり,全般に凝灰質で二枚の著しく厚い凝灰岩のほか,薄いものを数枚挟んでいる.これは粗粒,堅硬で斜交葉理に富み,流紋岩質である.吉川凝灰岩と呼ばれる凝灰岩からは,白川植物化石群に似た植物化石を産する.これら凝灰岩の間に挟まれる礫岩と砂質礫岩は,充填物質が凝灰質であるため,しばしば非常に堅くなり,谷壁に垂直に近い絶壁をつくる特徴がある. 尾崎・松浦(1988)は,神戸層群について再検討し,吉川層を再定義した.それによると,吉川層は,池辺編(1961)らの吉川層下部の上半分から淡河層の下部の間の地層に相当し,下位より,上方細粒化型堆積サイクルで特徴づけられる長尾(ながお)砂岩泥岩部層と吉安(きょうやす)砂岩泥岩礫岩部層,泥岩主体の原坂(はらさか)泥岩部層に区分した.吉安砂岩泥岩礫岩部層の中部と下部には少なくとも5つの凝灰岩が挟まれ,地すべりの素因となっている.長尾砂岩泥岩部層と原坂泥岩部層には,凝灰岩はほとんど挟在しない. | ||||||
| 模式地 | 兵庫県美曩郡吉川町付近とする. | ||||||
| 命名 | 尾崎・松浦(1988)は,池辺編(1961),藤田・笠間(1971)及びHuzita et al., (1971)の吉川層について再定義した.それによると,池辺編(1961)らの吉川層下部の上半分から淡河層の下部の間の地層に相当する.:池辺展生編(1961)17万分の1兵庫県地質鉱産図及び説明書.兵庫県,171p.@藤田和夫・笠間太郎(1971)六甲山地と其の周辺の地質-5万分の1神戸市及び隣接地域地質及び説明書.神戸市企画局,58p.@Huzita, K., Kasama. T., Hirano, M., Shinoda, T. and Yamashita, M. (1971) Geology and geomorphology of the Rokko area, Kinki district, Japan - eith special reference to Quaternary tectonics -. Jour. Geosci. Osaka City Univ., vol.14, p.71-124. @尾崎正紀・松浦浩久(1988)三田地域の地質.地域地質研究報告(5万分の1地質図幅),地質調査所,93p. | ||||||
| 文献 | Ref/吉川層 | ||||||