残留磁化測定
1.スピナ−磁力計にて整形試料の測定(6回)を行い,X,Y,Z軸方向それぞれ4回の平均の大きさおよびそのバラツキを求めます.
2.ト−タルベクトルのバラツキが50%を超えるものは精度からみて意味を持たないと判断されます.
キュリ−温度測定
1.測定用粉末試料は0.1000gを用い,測定磁場0.8T, 温度測定範囲22(室温)〜700℃,掃引速度150〜180℃/h, n x 10-3 Paの真空中(n=2〜6)で行いました.得られた温度−磁化曲線からキュリ−点を求めています.
密度(孔隙率)測定
1.整形した試料を真空槽中で一定時間減圧し,引き続き24時間以上放置します.または,特殊空調室や建物の高い階(4〜7階)にて長期間放置(3〜9ヶ月)し,大気湿度の低い季節(秋〜冬)または特殊空調室にて乾燥重量を求めます.
2.試料を水槽に入れたまま真空槽で減圧し,気泡の発生が完全に止まるまで真空ポンプで引き(6〜9時間),その後24時間そのまま放置します.
3.天秤を用い,水中,空気中の重量を求め,乾燥重量とあわせ密度,孔隙率を計算します.
4.使用している水は,水道水を活性炭およびイオン交換樹脂に通した後24時間以上経ったものです.
5.測定誤差は天秤の精度および読みとり桁数からみて計算上0.002 (g/cm3)であり長期(10年)にわたる測定値の再現性からみてもこれを超えることはありません.
6.測定試料の乾燥は,後日の磁気測定を考慮して加熱(100〜120℃)を行っていません.
測定方法の詳細