測定方法および測定器
磁化率(帯磁率)測定はBison 3101型帯磁率計(BISON社,米国)およびMS2
(MS2 B) 型帯磁率計(Bartington社,英国)を用いました.
残留磁化測定はスピナ−磁力計SMM-85,SMD-88(夏原技研,日本国)を使用しました.
キュリ−温度の測定は,粉末試料を用い,VSM-155型磁力計(PAR社,米国)にて磁化−温度曲線を作成し求めました.
密度測定は純水を用い水中重量,空中重量から計算しました.乾燥重量は乾燥温度による岩石試料の変形,不安定残留磁化の変化を避けるため,通常行われる乾燥方法を採用していません.
強制湿潤密度は,試料を水中におきこれを真空槽中で一定時間放置後,水中重量,空中重量を秤量し,水温の補正を行い後計算してこれを求めています.
速度測定は自作装置(パルス発生装置とシンクロスコ−プの組み合わせ),またはNSPG-53D超音波速度測定器(開発電子測器,日本)を用いP波速度を,室温・常圧,乾燥状態で,直行する3方向の測定を行いました(振動子はチタン酸バリュウム500kHz,
1MHz).