{"ok":true,"version":"1.1.0","license":"https://www.gsj.jp/license/license.html","attribution":"出典：産業技術総合研究所 地質調査総合センター「GSJ 地質図幅凡例データセット」","lang":"ja","type":"LegendUnit","id":"m1197_u040","@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/units/m1197_u040","geom":{"uri":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/units/m1197_u040/geom","geojson_url":"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/units_geojson/m1197_u040.geojson","centroid":{"lat":39.572308,"lon":141.353519,"epsg":4326},"bbox":[141.246475,39.538634,141.496456,39.624324],"color":"#748756"},"map":{"type":"LegendMap","map_id":1197,"@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/maps/m1197","sheet_code":"G50_06_024","series":"地域地質研究報告 5万分の1地質図幅","title_ja":"早池峰山地域の地質","title_en":null,"author":["川村寿郎","内野隆之","川村信人","吉田孝紀","中川充","永田秀尚"],"authors":[{"name_display":"川村寿郎","name_ja":"川村寿郎","name_en":"Toshio KAWAMURA","name_alt":["Toshio KAWAMURA"]},{"name_display":"内野隆之","name_ja":"内野隆之","name_en":"Takayuki UCHINO","name_alt":["Takayuki 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tabindex=\"-1\"><h1>3.2.3 神楽火成岩類（Kim，Kif）</h1><span id=\"m1197_f028\"></span><span id=\"m1197_u039_Kif\"></span><span id=\"m1197_u040_Kim\"></span><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"命名 定義\" tabindex=\"-1\"><h2>命名・定義</h2><p>南部北上帯の北～北東縁部に分布する超苦鉄質岩・角閃岩を除くオルドビス系の火成岩類は，その分布地域によって様々な呼び方がされてきた（第3.7図）．しかしこの火成岩類は，地域で個別に設定された層序単元ごとに岩相の著しい差異が認められず，これらは一つの層序単元として扱う方が適切である．従って，本報告では，これらの火成岩類を一括して神楽火成岩類と命名・定義する．</p><p>神楽火成岩類は，永広ほか（1988）の神楽複合岩類，猫底複合岩類，犬頭山複合岩類，岩倉山複合岩類．小黒層下部の苦鉄質岩類（第3.8図），また，中井・北上古生層研究グループ（1986）の小黒塩基性岩類，中川・北上古生層研究グループ（2003）の猫底火成岩コンプレックス，コメガモリ沢斑れい岩，高桧山緑色岩類，内野ほか（2008b）の猫底複合岩類，高桧山緑色岩類，更に，根田茂帯の断層に沿って産する岩塊を含む（第3.7図）．そして，地域ごとに個別に設定された上記の層序単元名は，本報告で第3.7図に示すようにそれぞれ岩体として新たに命名・再定義した．</p><div class=\"image-holder overview-landing-limg\" id=\"F3.7\"><a href=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1197/image/1197_0031-0002.png\" target=\"_blank\" class=\"fig-open-link\"><img class=\"halfsize\" loading=\"lazy\" decoding=\"async\" src=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1197/image/1197_0031-0002.png\"></a><div class=\"figures-tables-support-txt\"><h6><span class=\"fig-label\">第3.7図</span> 神楽火成岩類の定義の変遷</h6><p>地域ごとに個別に設定された層序単元名は，本報告でそれぞれ岩体として新たに命名・再定義した．</p></div></div><div class=\"image-holder overview-landing-limg\" id=\"F3.8\"><a href=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1197/image/1197_0032-0001.png\" target=\"_blank\" class=\"fig-open-link\"><img class=\"halfsize\" loading=\"lazy\" decoding=\"async\" src=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1197/image/1197_0032-0001.png\"></a><div class=\"figures-tables-support-txt\"><h6><span class=\"fig-label\">第3.8図</span> 小国地区（川井図幅地域）の神楽西方，薬師川左岸（タイマグラ林道）におけるルートセクションの柱状図</h6><p>永広ほか（1988）の区分は，大沢（1983）に基づく．柱状図右の数値は，下條ほか（2010）によるジルコンの U–Pb 年代値を示す．</p></div></div></div><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"模式地\" tabindex=\"-1\"><h2>模式地</h2><p>小国地区（川井図幅地域）の神楽西方の薬師川沿い（第3.8図）．</p></div><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"分布\" tabindex=\"-1\"><h2>分布</h2><p>本図幅地域の神楽火成岩類は，盛岡地域（岩前山―板山の虫壁川―紫波町山屋の権現山）から花巻市の大迫地域（猫底―久出内―四ノ宗山―新山沢）まで，幅数100m～2kmの猫底岩体として帯状に分布するほか，大迫町岳北方の斜面～大作沢上流にも幅約1.5kmの大作沢岩体として分布する．また，川井地域の西部に当たる．宮古市門馬の御山川中流から握沢にかけて，中岳蛇紋岩と根田茂コンプレックスの間に，幅1～2kmの神楽岩体として帯状に分布するほか，早池峰山の山頂と北東及び南東斜面に，幅数100mのコメガモリ沢岩体として中岳蛇紋岩中岳岩体に挟まれるように帯状に分布する（第2.4図参照）．更に，根田茂帯の中の断層に沿って，幅数mの岩塊として点在する．</p></div><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"層序関係\" tabindex=\"-1\"><h2>層序関係</h2><p>盛岡市板山地区の虫壁川周辺では，神楽火成岩類（猫底岩体）とその東側の黒森山角閃岩との境界に，東傾斜の高角断層が確認される（第3.4図）．長野峠西方では，黒森山角閃岩の南側に神楽火成岩類（猫底岩体）が高角断層で接する．猫底岩体の更に南側では，高角断層を介してシルル系名目入沢層と接する．従って，本図幅地域における神楽火成岩類と，黒森山角閃岩・シルル系名目入沢層との層位関係は不明である．しかし，東隣川井図幅地域にある模式地では，神楽火成岩類（神楽岩体）の上位に薬師川層下部（永広ほか，1988の小黒層の上部）の上部オルドビス系砕屑岩（下條ほか，2010；第3.8図）が整合的に重なる．</p></div><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"層厚\" tabindex=\"-1\"><h2>層厚</h2><p>1,800m以上．</p></div><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"岩相\" tabindex=\"-1\"><h2>岩相</h2><p>斑れい岩～閃緑岩，ドレライト，玄武岩などの苦鉄質岩類（Kim）を主とし，石英閃緑岩～トーナル岩，粗粒流紋岩，安山岩，デイサイト～流紋岩などの珪長質岩類（Nif）を伴う．全般に緑れん石角閃岩相の広域変成作用を受けており，更に前期白亜紀の遠野花崗閃緑岩及び花崗岩類の近傍では接触変成作用を被っている（第10章3節参照）．また，後生的な剪断変形を受けているため，片状化していることが多く，また，一部でカタクラサイト化あるいはマイロナイト化している．苦鉄質岩類は，斑れい岩とドレライトが卓越するが，所によっては玄武岩が卓越する．玄武岩は，ドレライト，斑れい岩～閃緑岩と不均質に混在することがある．また，玄武岩には，しばしば枕状構造が認められる（第3.9図A・B）．珪長質岩類は，苦鉄質岩類中に混在または挟在して産する（第3.9図C・D）が，数10cm～数10mの幅の岩脈として産する（第3.9図E）こともある．また，珪長質岩類には，苦鉄質岩類の捕獲角礫が含まれる場合もある（第3.9図F）．これらより，珪長質岩類は苦鉄質岩類より相対的に新しいと判断される．</p><p>斑れい岩～閃緑岩は，灰緑色～緑色あるいは暗緑色を呈する．主に斜長石，普通角閃石及び不透明鉱物からなり（第3.10図A），まれに単斜輝石を伴う．二次生成鉱物として，緑れん石，緑泥石，チタン石，方解石などが産する．変形の弱い部分では，等粒状組織が認められる．斜長石と普通角閃石の量比はほぼ等量であるが，細粒な岩石では普通角閃石が優勢となる傾向にある．斜長石は，自形～半自形で長柱状を示し，長径が最大8mmに達する．ソーシュライト化が著しく，内部に緑泥石，緑れん石やセリサイトが生成していることが多い．普通角閃石は，斜長石の間に他形～半自形で産し，半自形のものは長径が最大5mmに達する．広域変成作用によって，普通角閃石のほとんどの部分が淡緑色～青緑色を呈する二次的な普通角閃石に置き換わっているが，内部に褐色を呈する初生的な普通角閃石が残存している場合もある．単斜輝石は，まれに斜長石や普通角閃石の間に粒状に残存するが，緑泥石やセリサイトなどに置換されているものが多い．不透明鉱物は粒状の半自形～自形を示し，イルメナイトの一部はチタン石とラメラ状に互層する部分がみられる．剪断変形を被った斑れい岩では，剪断面に沿った部分の岩石が破砕・細片化され，その粒間を緑泥石，緑れん石，斜長石及び方解石が充填する．</p><p>ドレライトは，緑灰色～暗緑色を呈し，主に斜長石，普通角閃石，単斜輝石，不透明鉱物からなる（第3.10図D）．二次生成鉱物として，緑れん石，緑泥石，チタン石，方解石，ぶどう石などが産する．変形の弱い部分では，しばしばオフィティック組織あるいはポイキリティック組織が認められる．斜長石は自形～半自形で，長柱状を示す．ソーシュライト化しており，緑泥石，緑れん石，セリサイトなどが発達する．斜長石はまれに，長径が最大1.5mmに達する斑晶として産することもある．普通角閃石は，他形～半自形であるが，所によっては，長径1mm以下の褐色を呈する菱形自形結晶として産することがある．広域変成作用によって，褐色普通角閃石の周縁部には，概して淡緑色～青緑色を呈する普通角閃石が形成されている．チタン石は，他形～半自形で長径が0.5mm程度の粗粒な結晶として産することがある．斜長石，緑泥石，ぶどう石，方解石は細脈としても産する．</p><p>玄武岩は，緑灰色～暗緑色を呈する．斜長石，単斜輝石及び不透明鉱物からなり，二次生成鉱物として，普通角閃石，緑れん石，緑泥石，チタン石，方解石，ぶどう石などが産する（第3.10図E）．変形の弱い部分では，斑状組織を示すことが多く，斑晶は長径が最大1mmに達する斜長石からなる．また，短～長柱状の淡緑色を呈する普通角閃石の単結晶が集まり，長径0.3mm以下の集斑晶として産する場合もある．石基は主に斜長石と普通角閃石からなり，極細粒な，緑れん石，チタン石，不透明鉱物や，緑れん石に置換されたガラス，隠微晶質な鉱物がそれらを充填してインターグラニュラー～インターサータル組織を示す．斜長石斑晶の多くはソーシュライト化している．単斜輝石は，長径が最大1mmに達し，緑泥石や淡緑色普通角閃石によって置換されていることが多い．普通角閃石は，針状あるいは毛状に産し，淡緑色を呈する．斑れい岩やドレライトのように，褐色を呈する初生的な普通角閃石が存在していたかどうかは不明である．緑泥石や緑れん石は，基質中に細粒鉱物として産するが，ぶどう石と同様に脈として産する場合もある．</p><p>トーナル岩～石英閃緑岩は，淡緑灰色～灰緑色を呈する．変形の弱い部分では，等粒状組織が認められる．主に斜長石，普通角閃石，チタン石とそれらの粒間を埋める石英からなる（第3.10図F）．斜長石は，長径が最大3mmに達し，長～短柱状の自形を示す．累帯構造が一般にみられるが，ソーシュライト化によりセリサイト，緑泥石，緑れん石などで置換され汚濁している．石英は主に他形を示すが，石英の結晶が集合する部分では半自形を示す．結晶の長径は最大3mmに達し，波動消光を示す．普通角閃石は量的に少なく，長径が最大2mmに達し，自形～半自形で，淡緑色を呈する．普通角閃石の周辺部や劈開に沿った部分は緑泥石となっているほか，仮像を緑れん石・緑泥石・方解石の集合体が充填することもある．トーナル岩の剪断部では，結晶粒界が破砕されカタクラサイト化し，緑泥石，セリサイト，赤鉄鉱などが粒間を埋める．</p><p>粗粒流紋岩は，灰白色～淡緑色を呈し，変形の弱い部分では斑状組織が認められる．石英や斜長石を斑晶とし，その周囲に放射状の石英―長石集合体が発達する球顆状組織を示す（第3.10図G）．石英斑晶は半自形で，融食形を示す．斜長石斑晶は自形～半自形であり，長径は最大3mmに達する．一部はソーシュライト化し汚濁している．角閃石の仮像がわずかに認められ，緑れん石や緑泥石で充填されている．球顆部は幅0.1～2mmであり，微晶なものは石英と長石，あるいはどちらか一方の鉱物同士が縫合境界を持って密集する．石基部は，フェルシティック組織を示す細粒の石英，斜長石，緑れん石の集合物からなる．更に，緑れん石，緑泥石，セリサイトが，放射状集合物として球顆や石基の間を埋める．</p><p>安山岩は，淡緑色を呈し，変形の弱い部分では斑状組織が認められる．斑晶は，短～長柱状の斜長石であり，長径は最大5mmに達する．石基は，散点的に産する長径0.2mm程度の針状～長柱状の斜長石の間を，隠微晶質な鉱物や，緑泥石に置換されたガラスなどが充填するハイアロオフィティック組織を示す．斜長石斑晶の多くはソーシュライト化しており，緑泥石や方解石などが発達する．しばしば斑晶の大部分が緑れん石と方解石の集合体によって占められる．緑れん石は，長柱状で長径が最大1mmに達することもある．また，安山岩を捕獲岩片として含む場合がある．</p><p>デイサイト～流紋岩は，灰色～淡緑色を呈する．変形の弱い部分では，斑状組織が認められる．主に斜長石，石英，緑泥石，緑れん石，チタン石，不透明鉱物からなる（第3.10図H）．斑晶は，短～長柱状の斜長石と普通角閃石である．斜長石の斑晶は，長径が最大5mmに達する．斜長石のほとんどは，ソーシュライト化し，細粒の緑れん石，緑泥石，セリサイトが発達している．また，しばしば斜長石の内部が緑れん石とセリサイトの集合で占められることもある．普通角閃石の斑晶は淡緑色を呈し，斜長石の斑晶よりも細粒で長径は1mm程度であるが，しばしば，集斑晶として長径が最大2mmに達するものもある．石基は，細粒完晶質で，斜長石，石英，普通角閃石，緑れん石，緑泥石，チタン石，不透明鉱物などからなる．</p><div class=\"image-holder overview-landing-limg\" id=\"F3.9\"><a href=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1197/image/1197_0035-0001.png\" target=\"_blank\" class=\"fig-open-link\"><img class=\"halfsize\" loading=\"lazy\" decoding=\"async\" src=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1197/image/1197_0035-0001.png\"></a><div class=\"figures-tables-support-txt\"><h6><span class=\"fig-label\">第3.9図</span> 神楽火成岩類の産状</h6><p>A：猫底岩体の玄武岩にみられる枕状構造（図中の矢印）．長野峠（39°34′5″ N，141°20′46″ E）．</p><p>B：神楽岩体の玄武岩にみられる枕状構造（図中の矢印）．堰沢林道（39°35′07″ N，141°28′40″ E）．</p><p>C：猫底岩体中の不均質に混在する玄武岩と石英閃緑岩．久出内北方（39°33′16″ N，141°21′54″ N）．</p><p>D：猫底岩体中の玄武岩に貫入する粗粒流紋岩．折壁北方（39°34′1″ N，141°19′41″ E）．</p><p>E：猫底岩体中のドレライトに貫入するトーナル岩．角礫化したドレライトを含む．折壁北方（39°34′01″ N，141°19′41″ E）．</p><p>F：神楽岩体中の玄武岩に挟在するトーナル岩．御山川河床（39°35′24″ N，141°28′01″ E）．</p><p>BS：玄武岩，DL：ドレライト，RY：粗粒流紋岩，SP：蛇紋岩，QD：石英閃緑岩，TO：トーナル岩．</p></div></div><div class=\"image-holder overview-landing-limg\" id=\"F3.10\"><a href=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1197/image/1197_0036-0001.png\" target=\"_blank\" class=\"fig-open-link\"><img class=\"halfsize\" loading=\"lazy\" decoding=\"async\" src=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1197/image/1197_0036-0001.png\"></a><div class=\"figures-tables-support-txt\"><h6><span class=\"fig-label\">第3.10図</span> 神楽火成岩類の岩相（薄片写真）</h6><p>A：斑れい岩．単ポーラー．久出内北方（39°33′31″ N，141°20′44″ E）の猫底岩体．</p><p>B：斑れい岩．単ポーラー．早池峰山北（39°33′47″ N，141°29′24″ E）のコメガモリ沢岩体．</p><p>C：褐色普通角閃石と単斜輝石を含む斑れい岩．単ポーラー．長野峠北西（39°34′30″ N，141°20′25″ E）の岩塊．</p><p>D：ドレライト．単ポーラー．猫底（39°33′24″ N，141°20′29″ E）の猫底岩体．</p><p>E：玄武岩．タイマグラ林道（39°34′54″ N，141°29′41″ E）の神楽岩体．</p><p>F：トーナル岩．単ポーラー．第3.9図Eのトーナル岩．折壁北方（39°34′01″ N，141°19′41″ E）の猫底岩体．</p><p>G：粗粒流紋岩．球顆状組織を示す（図中の太矢印）．直交ポーラー．猫底（39°33′32″ N，141°20′44″ E）の猫底岩体．</p><p>H：デイサイト．単ポーラー．長野峠南方（39°33′43″ N，141°21′11″ E）の猫底岩体．</p><p>Bt：黒雲母，Cpx：単斜輝石，Ep：緑れん石，Hbl：普通角閃石，Pl：斜長石，Qtz：石英．</p></div></div><div class=\"section\" data-lv=\"6\" tabindex=\"-1\"><h2>［猫底岩体及び大作沢岩体］</h2><p>両岩体とも，苦鉄質岩類としては，全般に斑れい岩～閃緑岩とドレライトが卓越する．珪長質岩としては，トーナル岩，粗粒流紋岩，安山岩など多種の岩石が認められ，神楽岩体やコメガモリ岩体に比べ，珪長質岩の産する割合が多い．猫底地区北方の石英閃緑岩は，ドレライト中に岩脈として産し，更に岩脈中に母岩であるドレライトの捕獲岩角礫を大量に含む（第3.9図E）．また，細かい等粒状の斜長石と石英からなる白色のアプライト細脈を伴う．</p></div><div class=\"section\" data-lv=\"6\" tabindex=\"-1\"><h2>［神楽岩体］</h2><p>本図幅地域では，苦鉄質岩類としては玄武岩が卓越し，珪長質岩としてはトーナル岩が少量分布する．後生的な剪断変形によってマイロナイト化しており，しばしばS-C構造や圧力影を伴うポーフィロクラストなどの非対称変形構造も認められる．また，浅所に伏在する前期白亜紀の深成岩によって接触変成作用を被っており，苦鉄質岩類及び珪長質岩中には，幅0.3mm以下の黒雲母が普遍的に産する（第3.10図E）ほか，苦鉄質岩類中の淡緑色～青緑色普通角閃石の周囲には更に細粒な普通角閃石あるいはアクチノ閃石の針状結晶が発達する．</p></div><div class=\"section\" data-lv=\"6\" tabindex=\"-1\"><h2>［コメガモリ沢岩体］</h2><p>塊状で中粒～粗粒の斑れい岩のみからなる．普通角閃石は淡褐色を呈し，半自形の等粒状で，長径は0.5～1.5mmである．神楽岩体の斑れい岩同様半自形普通角閃石の周縁部に，繊維状～短柱状の青緑色普通角閃石やアクチノ閃石が産している（第3.10図B）．前期白亜紀の深成岩によって，早池峰山南斜面の斑れい岩には，長径0.1～0.5mmの黒雲母が発達するが，北斜面の斑れい岩ではほとんど発達しない．</p></div><div class=\"section\" data-lv=\"6\" tabindex=\"-1\"><h2>［断層に沿う岩塊］</h2><p>根田茂帯内の断層に沿って産する岩塊として，斑れい岩と石英閃緑岩～トーナル岩が認められる．全般にカタクラサイト化している．斑れい岩中の斜長石は，長径が最大6mmに達し，ソーシュライト化による汚濁の程度は極めて著しい．単斜輝石は，長径が最大4mmに達し，無色～薄い桃色を呈する．変形が著しい場合は，褶曲した劈開が認められる．普通角閃石は，褐色を呈し，長径は最大4mmに達する（第3.10図C）．単結晶として斜長石中に虫食い状に産することが多いが，まれに単斜輝石の周縁や裂かに産する場合もある．また，まれに淡緑色～緑色を呈する細粒の普通角閃石が，単斜輝石や褐色普通角閃石の周縁に産することもある．岩塊の斑れい岩は，単斜輝石を多く含む点と普通角閃石の大部分が褐色を呈す点で，神楽岩体や猫底岩体の斑れい岩とはやや異なる．</p></div></div><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"地質構造\" tabindex=\"-1\"><h2>地質構造</h2><p>神楽火成岩類には全般に後生的な剪断変形による片状構造が発達し，その劈開面の走向の多くは，帯状を示す各岩体の分布方向に調和的である．猫底岩体では，北西―南東ないし西北西―東南東方向を示し，傾斜は50°以上の高角で多くは南に傾く．大作沢岩体では，北東―南西方向を示し，中岳蛇紋岩との境界をなす東西方向の早池峰衝上断層と斜交する．神楽岩体では，西北西―東南東方向で岩体の帯状分布とほぼ調和的であり，傾斜は70°以上の高角で多くが南に傾く．コメガモリ沢岩体では，西北西―東南東方向で，傾斜はほぼ垂直を示す．根田茂帯中の断層沿いに産する小岩体における劈開面の走向は，断層の延長方向である西北西―東南東ないし北西―南東方向に平行で，傾斜はほぼ垂直を示す．</p></div><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"年代\" tabindex=\"-1\"><h2>年代</h2><p>本図幅地域の神楽火成岩類では，小沢ほか（1988）が，長野峠北西に産する蛇紋岩に挟まれる斑れい岩中の普通角閃石から，453±18MaのK-Ar年代値を報告している．また，Shibata and Ozawa（1992）は，長野峠西と板山地区南西に産する猫底岩体の斑れい岩中の普通角閃石から，それぞれ437±17Maと244±10MaのK-Ar年代値を報告している．特に，後者の年代については，斑れい岩中に二次的な普通角閃石や緑泥石が多産しており，前期白亜紀の花崗岩類大ヶ生岩体の熱影響で若返ったと考えられている（Shibata and Ozawa，1992）．同じくShibata and Ozawa（1992）は，小国地区に産する神楽岩体の斑れい岩中の普通角閃石から，325±12Maと292±13MaのK-Ar年代値を，釜石地域に産する犬頭山岩体の斑れい岩中の普通角閃石から，455±16MaのK-Ar年代値を，それぞれ報告している．ただし，小国地区の斑れい岩の2つの年代は，前期白亜紀の遠野花崗閃緑岩の熱影響で若返っていると考えられている（Shibata and Ozawa，1992）．下條ほか（2010）は，神楽岩体のトロニエム岩中のジルコンから，466±6MaのU-Pb年代値を報告している（第3.8図）．本報告では，大迫町折壁北方の権現林道で採取した斑れい岩中の普通角閃石から，409±10MaのK-Ar年代値を得た（第3.1表）．ただし，この年代は2.5km南西方に分布する前期白亜紀の花崗岩類折壁岩体の熱影響を受けて若返っている可能性がある．</p><p>以上の年代値は，深成岩の熱影響の可能性があるものを除けば，中期～後期オルドビス紀を示す．なお，小沢ほか（1988）は，神楽火成岩類に対比可能な宮守複合岩類の斑れい岩中の普通角閃石から，477±15Maと445±14MaのK-Ar年代値を報告している．また，蟹沢・永広（1997）は，奥州市黒石地区の正法寺閃緑岩中の普通角閃石から，446Ma～432MaのK-Ar年代値を報告し，笹田ほか（1992）は，奥羽脊梁山脈の先第三紀基盤岩であるトーナル岩中の普通角閃石から，457～381MaのK-Ar年代値を報告している．</p></div><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"対比\" tabindex=\"-1\"><h2>対比</h2><p>早池峰複合岩類の延長とされる宮守複合岩類の斑れい岩は，褐色を呈する普通角閃石や単斜輝石を多く含む点で，神楽火成岩類のコメガモリ沢岩体や断層に沿って産する岩塊に類似する．また，北上山地西縁部に位置する奥州市黒石地区には，母体―松ヶ平帯の母体コンプレックス（母体層群）に挟在する形で，正法寺閃緑岩と呼ばれる斑れい岩～閃緑岩が，更に，奥羽脊梁山地中央部の奥州市胆沢地区の胆沢川上流には，先新第三紀基盤岩の中に先シルル系とみられるトーナル岩（石英閃緑岩）が知られている（蟹沢・永広，1997；笹田ほか，1992）．岩相や年代の類似性からみて，これらは神楽火成岩類の斑れい岩やトーナル岩に対比することが可能である．しかし，神楽火成岩類の火山岩に相当する岩体は，他の南部北上帯ではほとんど見られない．</p></div></div></div>","text":"3.2.3 神楽火成岩類（Kim，Kif）\n命名・定義\n南部北上帯の北～北東縁部に分布する超苦鉄質岩・角閃岩を除くオルドビス系の火成岩類は，その分布地域によって様々な呼び方がされてきた（第3.7図）．しかしこの火成岩類は，地域で個別に設定された層序単元ごとに岩相の著しい差異が認められず，これらは一つの層序単元として扱う方が適切である．従って，本報告では，これらの火成岩類を一括して神楽火成岩類と命名・定義する．\n神楽火成岩類は，永広ほか（1988）の神楽複合岩類，猫底複合岩類，犬頭山複合岩類，岩倉山複合岩類．小黒層下部の苦鉄質岩類（第3.8図），また，中井・北上古生層研究グループ（1986）の小黒塩基性岩類，中川・北上古生層研究グループ（2003）の猫底火成岩コンプレックス，コメガモリ沢斑れい岩，高桧山緑色岩類，内野ほか（2008b）の猫底複合岩類，高桧山緑色岩類，更に，根田茂帯の断層に沿って産する岩塊を含む（第3.7図）．そして，地域ごとに個別に設定された上記の層序単元名は，本報告で第3.7図に示すようにそれぞれ岩体として新たに命名・再定義した．\n地域ごとに個別に設定された層序単元名は，本報告でそれぞれ岩体として新たに命名・再定義した．\n永広ほか（1988）の区分は，大沢（1983）に基づく．柱状図右の数値は，下條ほか（2010）によるジルコンの U–Pb 年代値を示す．\n模式地\n小国地区（川井図幅地域）の神楽西方の薬師川沿い（第3.8図）．\n分布\n本図幅地域の神楽火成岩類は，盛岡地域（岩前山―板山の虫壁川―紫波町山屋の権現山）から花巻市の大迫地域（猫底―久出内―四ノ宗山―新山沢）まで，幅数100m～2kmの猫底岩体として帯状に分布するほか，大迫町岳北方の斜面～大作沢上流にも幅約1.5kmの大作沢岩体として分布する．また，川井地域の西部に当たる．宮古市門馬の御山川中流から握沢にかけて，中岳蛇紋岩と根田茂コンプレックスの間に，幅1～2kmの神楽岩体として帯状に分布するほか，早池峰山の山頂と北東及び南東斜面に，幅数100mのコメガモリ沢岩体として中岳蛇紋岩中岳岩体に挟まれるように帯状に分布する（第2.4図参照）．更に，根田茂帯の中の断層に沿って，幅数mの岩塊として点在する．\n層序関係\n盛岡市板山地区の虫壁川周辺では，神楽火成岩類（猫底岩体）とその東側の黒森山角閃岩との境界に，東傾斜の高角断層が確認される（第3.4図）．長野峠西方では，黒森山角閃岩の南側に神楽火成岩類（猫底岩体）が高角断層で接する．猫底岩体の更に南側では，高角断層を介してシルル系名目入沢層と接する．従って，本図幅地域における神楽火成岩類と，黒森山角閃岩・シルル系名目入沢層との層位関係は不明である．しかし，東隣川井図幅地域にある模式地では，神楽火成岩類（神楽岩体）の上位に薬師川層下部（永広ほか，1988の小黒層の上部）の上部オルドビス系砕屑岩（下條ほか，2010；第3.8図）が整合的に重なる．\n層厚\n1,800m以上．\n岩相\n斑れい岩～閃緑岩，ドレライト，玄武岩などの苦鉄質岩類（Kim）を主とし，石英閃緑岩～トーナル岩，粗粒流紋岩，安山岩，デイサイト～流紋岩などの珪長質岩類（Nif）を伴う．全般に緑れん石角閃岩相の広域変成作用を受けており，更に前期白亜紀の遠野花崗閃緑岩及び花崗岩類の近傍では接触変成作用を被っている（第10章3節参照）．また，後生的な剪断変形を受けているため，片状化していることが多く，また，一部でカタクラサイト化あるいはマイロナイト化している．苦鉄質岩類は，斑れい岩とドレライトが卓越するが，所によっては玄武岩が卓越する．玄武岩は，ドレライト，斑れい岩～閃緑岩と不均質に混在することがある．また，玄武岩には，しばしば枕状構造が認められる（第3.9図A・B）．珪長質岩類は，苦鉄質岩類中に混在または挟在して産する（第3.9図C・D）が，数10cm～数10mの幅の岩脈として産する（第3.9図E）こともある．また，珪長質岩類には，苦鉄質岩類の捕獲角礫が含まれる場合もある（第3.9図F）．これらより，珪長質岩類は苦鉄質岩類より相対的に新しいと判断される．\n斑れい岩～閃緑岩は，灰緑色～緑色あるいは暗緑色を呈する．主に斜長石，普通角閃石及び不透明鉱物からなり（第3.10図A），まれに単斜輝石を伴う．二次生成鉱物として，緑れん石，緑泥石，チタン石，方解石などが産する．変形の弱い部分では，等粒状組織が認められる．斜長石と普通角閃石の量比はほぼ等量であるが，細粒な岩石では普通角閃石が優勢となる傾向にある．斜長石は，自形～半自形で長柱状を示し，長径が最大8mmに達する．ソーシュライト化が著しく，内部に緑泥石，緑れん石やセリサイトが生成していることが多い．普通角閃石は，斜長石の間に他形～半自形で産し，半自形のものは長径が最大5mmに達する．広域変成作用によって，普通角閃石のほとんどの部分が淡緑色～青緑色を呈する二次的な普通角閃石に置き換わっているが，内部に褐色を呈する初生的な普通角閃石が残存している場合もある．単斜輝石は，まれに斜長石や普通角閃石の間に粒状に残存するが，緑泥石やセリサイトなどに置換されているものが多い．不透明鉱物は粒状の半自形～自形を示し，イルメナイトの一部はチタン石とラメラ状に互層する部分がみられる．剪断変形を被った斑れい岩では，剪断面に沿った部分の岩石が破砕・細片化され，その粒間を緑泥石，緑れん石，斜長石及び方解石が充填する．\nドレライトは，緑灰色～暗緑色を呈し，主に斜長石，普通角閃石，単斜輝石，不透明鉱物からなる（第3.10図D）．二次生成鉱物として，緑れん石，緑泥石，チタン石，方解石，ぶどう石などが産する．変形の弱い部分では，しばしばオフィティック組織あるいはポイキリティック組織が認められる．斜長石は自形～半自形で，長柱状を示す．ソーシュライト化しており，緑泥石，緑れん石，セリサイトなどが発達する．斜長石はまれに，長径が最大1.5mmに達する斑晶として産することもある．普通角閃石は，他形～半自形であるが，所によっては，長径1mm以下の褐色を呈する菱形自形結晶として産することがある．広域変成作用によって，褐色普通角閃石の周縁部には，概して淡緑色～青緑色を呈する普通角閃石が形成されている．チタン石は，他形～半自形で長径が0.5mm程度の粗粒な結晶として産することがある．斜長石，緑泥石，ぶどう石，方解石は細脈としても産する．\n玄武岩は，緑灰色～暗緑色を呈する．斜長石，単斜輝石及び不透明鉱物からなり，二次生成鉱物として，普通角閃石，緑れん石，緑泥石，チタン石，方解石，ぶどう石などが産する（第3.10図E）．変形の弱い部分では，斑状組織を示すことが多く，斑晶は長径が最大1mmに達する斜長石からなる．また，短～長柱状の淡緑色を呈する普通角閃石の単結晶が集まり，長径0.3mm以下の集斑晶として産する場合もある．石基は主に斜長石と普通角閃石からなり，極細粒な，緑れん石，チタン石，不透明鉱物や，緑れん石に置換されたガラス，隠微晶質な鉱物がそれらを充填してインターグラニュラー～インターサータル組織を示す．斜長石斑晶の多くはソーシュライト化している．単斜輝石は，長径が最大1mmに達し，緑泥石や淡緑色普通角閃石によって置換されていることが多い．普通角閃石は，針状あるいは毛状に産し，淡緑色を呈する．斑れい岩やドレライトのように，褐色を呈する初生的な普通角閃石が存在していたかどうかは不明である．緑泥石や緑れん石は，基質中に細粒鉱物として産するが，ぶどう石と同様に脈として産する場合もある．\nトーナル岩～石英閃緑岩は，淡緑灰色～灰緑色を呈する．変形の弱い部分では，等粒状組織が認められる．主に斜長石，普通角閃石，チタン石とそれらの粒間を埋める石英からなる（第3.10図F）．斜長石は，長径が最大3mmに達し，長～短柱状の自形を示す．累帯構造が一般にみられるが，ソーシュライト化によりセリサイト，緑泥石，緑れん石などで置換され汚濁している．石英は主に他形を示すが，石英の結晶が集合する部分では半自形を示す．結晶の長径は最大3mmに達し，波動消光を示す．普通角閃石は量的に少なく，長径が最大2mmに達し，自形～半自形で，淡緑色を呈する．普通角閃石の周辺部や劈開に沿った部分は緑泥石となっているほか，仮像を緑れん石・緑泥石・方解石の集合体が充填することもある．トーナル岩の剪断部では，結晶粒界が破砕されカタクラサイト化し，緑泥石，セリサイト，赤鉄鉱などが粒間を埋める．\n粗粒流紋岩は，灰白色～淡緑色を呈し，変形の弱い部分では斑状組織が認められる．石英や斜長石を斑晶とし，その周囲に放射状の石英―長石集合体が発達する球顆状組織を示す（第3.10図G）．石英斑晶は半自形で，融食形を示す．斜長石斑晶は自形～半自形であり，長径は最大3mmに達する．一部はソーシュライト化し汚濁している．角閃石の仮像がわずかに認められ，緑れん石や緑泥石で充填されている．球顆部は幅0.1～2mmであり，微晶なものは石英と長石，あるいはどちらか一方の鉱物同士が縫合境界を持って密集する．石基部は，フェルシティック組織を示す細粒の石英，斜長石，緑れん石の集合物からなる．更に，緑れん石，緑泥石，セリサイトが，放射状集合物として球顆や石基の間を埋める．\n安山岩は，淡緑色を呈し，変形の弱い部分では斑状組織が認められる．斑晶は，短～長柱状の斜長石であり，長径は最大5mmに達する．石基は，散点的に産する長径0.2mm程度の針状～長柱状の斜長石の間を，隠微晶質な鉱物や，緑泥石に置換されたガラスなどが充填するハイアロオフィティック組織を示す．斜長石斑晶の多くはソーシュライト化しており，緑泥石や方解石などが発達する．しばしば斑晶の大部分が緑れん石と方解石の集合体によって占められる．緑れん石は，長柱状で長径が最大1mmに達することもある．また，安山岩を捕獲岩片として含む場合がある．\nデイサイト～流紋岩は，灰色～淡緑色を呈する．変形の弱い部分では，斑状組織が認められる．主に斜長石，石英，緑泥石，緑れん石，チタン石，不透明鉱物からなる（第3.10図H）．斑晶は，短～長柱状の斜長石と普通角閃石である．斜長石の斑晶は，長径が最大5mmに達する．斜長石のほとんどは，ソーシュライト化し，細粒の緑れん石，緑泥石，セリサイトが発達している．また，しばしば斜長石の内部が緑れん石とセリサイトの集合で占められることもある．普通角閃石の斑晶は淡緑色を呈し，斜長石の斑晶よりも細粒で長径は1mm程度であるが，しばしば，集斑晶として長径が最大2mmに達するものもある．石基は，細粒完晶質で，斜長石，石英，普通角閃石，緑れん石，緑泥石，チタン石，不透明鉱物などからなる．\nA：猫底岩体の玄武岩にみられる枕状構造（図中の矢印）．長野峠（39°34′5″ N，141°20′46″ E）．\nB：神楽岩体の玄武岩にみられる枕状構造（図中の矢印）．堰沢林道（39°35′07″ N，141°28′40″ E）．\nC：猫底岩体中の不均質に混在する玄武岩と石英閃緑岩．久出内北方（39°33′16″ N，141°21′54″ N）．\nD：猫底岩体中の玄武岩に貫入する粗粒流紋岩．折壁北方（39°34′1″ N，141°19′41″ E）．\nE：猫底岩体中のドレライトに貫入するトーナル岩．角礫化したドレライトを含む．折壁北方（39°34′01″ N，141°19′41″ E）．\nF：神楽岩体中の玄武岩に挟在するトーナル岩．御山川河床（39°35′24″ N，141°28′01″ E）．\nBS：玄武岩，DL：ドレライト，RY：粗粒流紋岩，SP：蛇紋岩，QD：石英閃緑岩，TO：トーナル岩．\nA：斑れい岩．単ポーラー．久出内北方（39°33′31″ N，141°20′44″ E）の猫底岩体．\nB：斑れい岩．単ポーラー．早池峰山北（39°33′47″ N，141°29′24″ E）のコメガモリ沢岩体．\nC：褐色普通角閃石と単斜輝石を含む斑れい岩．単ポーラー．長野峠北西（39°34′30″ N，141°20′25″ E）の岩塊．\nD：ドレライト．単ポーラー．猫底（39°33′24″ N，141°20′29″ E）の猫底岩体．\nE：玄武岩．タイマグラ林道（39°34′54″ N，141°29′41″ E）の神楽岩体．\nF：トーナル岩．単ポーラー．第3.9図Eのトーナル岩．折壁北方（39°34′01″ N，141°19′41″ E）の猫底岩体．\nG：粗粒流紋岩．球顆状組織を示す（図中の太矢印）．直交ポーラー．猫底（39°33′32″ N，141°20′44″ E）の猫底岩体．\nH：デイサイト．単ポーラー．長野峠南方（39°33′43″ N，141°21′11″ E）の猫底岩体．\nBt：黒雲母，Cpx：単斜輝石，Ep：緑れん石，Hbl：普通角閃石，Pl：斜長石，Qtz：石英．\n［猫底岩体及び大作沢岩体］\n両岩体とも，苦鉄質岩類としては，全般に斑れい岩～閃緑岩とドレライトが卓越する．珪長質岩としては，トーナル岩，粗粒流紋岩，安山岩など多種の岩石が認められ，神楽岩体やコメガモリ岩体に比べ，珪長質岩の産する割合が多い．猫底地区北方の石英閃緑岩は，ドレライト中に岩脈として産し，更に岩脈中に母岩であるドレライトの捕獲岩角礫を大量に含む（第3.9図E）．また，細かい等粒状の斜長石と石英からなる白色のアプライト細脈を伴う．\n［神楽岩体］\n本図幅地域では，苦鉄質岩類としては玄武岩が卓越し，珪長質岩としてはトーナル岩が少量分布する．後生的な剪断変形によってマイロナイト化しており，しばしばS-C構造や圧力影を伴うポーフィロクラストなどの非対称変形構造も認められる．また，浅所に伏在する前期白亜紀の深成岩によって接触変成作用を被っており，苦鉄質岩類及び珪長質岩中には，幅0.3mm以下の黒雲母が普遍的に産する（第3.10図E）ほか，苦鉄質岩類中の淡緑色～青緑色普通角閃石の周囲には更に細粒な普通角閃石あるいはアクチノ閃石の針状結晶が発達する．\n［コメガモリ沢岩体］\n塊状で中粒～粗粒の斑れい岩のみからなる．普通角閃石は淡褐色を呈し，半自形の等粒状で，長径は0.5～1.5mmである．神楽岩体の斑れい岩同様半自形普通角閃石の周縁部に，繊維状～短柱状の青緑色普通角閃石やアクチノ閃石が産している（第3.10図B）．前期白亜紀の深成岩によって，早池峰山南斜面の斑れい岩には，長径0.1～0.5mmの黒雲母が発達するが，北斜面の斑れい岩ではほとんど発達しない．\n［断層に沿う岩塊］\n根田茂帯内の断層に沿って産する岩塊として，斑れい岩と石英閃緑岩～トーナル岩が認められる．全般にカタクラサイト化している．斑れい岩中の斜長石は，長径が最大6mmに達し，ソーシュライト化による汚濁の程度は極めて著しい．単斜輝石は，長径が最大4mmに達し，無色～薄い桃色を呈する．変形が著しい場合は，褶曲した劈開が認められる．普通角閃石は，褐色を呈し，長径は最大4mmに達する（第3.10図C）．単結晶として斜長石中に虫食い状に産することが多いが，まれに単斜輝石の周縁や裂かに産する場合もある．また，まれに淡緑色～緑色を呈する細粒の普通角閃石が，単斜輝石や褐色普通角閃石の周縁に産することもある．岩塊の斑れい岩は，単斜輝石を多く含む点と普通角閃石の大部分が褐色を呈す点で，神楽岩体や猫底岩体の斑れい岩とはやや異なる．\n地質構造\n神楽火成岩類には全般に後生的な剪断変形による片状構造が発達し，その劈開面の走向の多くは，帯状を示す各岩体の分布方向に調和的である．猫底岩体では，北西―南東ないし西北西―東南東方向を示し，傾斜は50°以上の高角で多くは南に傾く．大作沢岩体では，北東―南西方向を示し，中岳蛇紋岩との境界をなす東西方向の早池峰衝上断層と斜交する．神楽岩体では，西北西―東南東方向で岩体の帯状分布とほぼ調和的であり，傾斜は70°以上の高角で多くが南に傾く．コメガモリ沢岩体では，西北西―東南東方向で，傾斜はほぼ垂直を示す．根田茂帯中の断層沿いに産する小岩体における劈開面の走向は，断層の延長方向である西北西―東南東ないし北西―南東方向に平行で，傾斜はほぼ垂直を示す．\n年代\n本図幅地域の神楽火成岩類では，小沢ほか（1988）が，長野峠北西に産する蛇紋岩に挟まれる斑れい岩中の普通角閃石から，453±18MaのK-Ar年代値を報告している．また，Shibata and Ozawa（1992）は，長野峠西と板山地区南西に産する猫底岩体の斑れい岩中の普通角閃石から，それぞれ437±17Maと244±10MaのK-Ar年代値を報告している．特に，後者の年代については，斑れい岩中に二次的な普通角閃石や緑泥石が多産しており，前期白亜紀の花崗岩類大ヶ生岩体の熱影響で若返ったと考えられている（Shibata and Ozawa，1992）．同じくShibata and Ozawa（1992）は，小国地区に産する神楽岩体の斑れい岩中の普通角閃石から，325±12Maと292±13MaのK-Ar年代値を，釜石地域に産する犬頭山岩体の斑れい岩中の普通角閃石から，455±16MaのK-Ar年代値を，それぞれ報告している．ただし，小国地区の斑れい岩の2つの年代は，前期白亜紀の遠野花崗閃緑岩の熱影響で若返っていると考えられている（Shibata and Ozawa，1992）．下條ほか（2010）は，神楽岩体のトロニエム岩中のジルコンから，466±6MaのU-Pb年代値を報告している（第3.8図）．本報告では，大迫町折壁北方の権現林道で採取した斑れい岩中の普通角閃石から，409±10MaのK-Ar年代値を得た（第3.1表）．ただし，この年代は2.5km南西方に分布する前期白亜紀の花崗岩類折壁岩体の熱影響を受けて若返っている可能性がある．\n以上の年代値は，深成岩の熱影響の可能性があるものを除けば，中期～後期オルドビス紀を示す．なお，小沢ほか（1988）は，神楽火成岩類に対比可能な宮守複合岩類の斑れい岩中の普通角閃石から，477±15Maと445±14MaのK-Ar年代値を報告している．また，蟹沢・永広（1997）は，奥州市黒石地区の正法寺閃緑岩中の普通角閃石から，446Ma～432MaのK-Ar年代値を報告し，笹田ほか（1992）は，奥羽脊梁山脈の先第三紀基盤岩であるトーナル岩中の普通角閃石から，457～381MaのK-Ar年代値を報告している．\n対比\n早池峰複合岩類の延長とされる宮守複合岩類の斑れい岩は，褐色を呈する普通角閃石や単斜輝石を多く含む点で，神楽火成岩類のコメガモリ沢岩体や断層に沿って産する岩塊に類似する．また，北上山地西縁部に位置する奥州市黒石地区には，母体―松ヶ平帯の母体コンプレックス（母体層群）に挟在する形で，正法寺閃緑岩と呼ばれる斑れい岩～閃緑岩が，更に，奥羽脊梁山地中央部の奥州市胆沢地区の胆沢川上流には，先新第三紀基盤岩の中に先シルル系とみられるトーナル岩（石英閃緑岩）が知られている（蟹沢・永広，1997；笹田ほか，1992）．岩相や年代の類似性からみて，これらは神楽火成岩類の斑れい岩やトーナル岩に対比することが可能である．しかし，神楽火成岩類の火山岩に相当する岩体は，他の南部北上帯ではほとんど見られない．","blocks":[{"type":"heading","depth":1,"text":"3.2.3 神楽火成岩類（Kim，Kif）","id":"sec-3-2-3"},{"type":"section-title","text":"命名・定義"},{"type":"paragraph","text":"南部北上帯の北～北東縁部に分布する超苦鉄質岩・角閃岩を除くオルドビス系の火成岩類は，その分布地域によって様々な呼び方がされてきた（第3.7図）．しかしこの火成岩類は，地域で個別に設定された層序単元ごとに岩相の著しい差異が認められず，これらは一つの層序単元として扱う方が適切である．従って，本報告では，これらの火成岩類を一括して神楽火成岩類と命名・定義する．"},{"type":"paragraph","text":"神楽火成岩類は，永広ほか（1988）の神楽複合岩類，猫底複合岩類，犬頭山複合岩類，岩倉山複合岩類．小黒層下部の苦鉄質岩類（第3.8図），また，中井・北上古生層研究グループ（1986）の小黒塩基性岩類，中川・北上古生層研究グループ（2003）の猫底火成岩コンプレックス，コメガモリ沢斑れい岩，高桧山緑色岩類，内野ほか（2008b）の猫底複合岩類，高桧山緑色岩類，更に，根田茂帯の断層に沿って産する岩塊を含む（第3.7図）．そして，地域ごとに個別に設定された上記の層序単元名は，本報告で第3.7図に示すようにそれぞれ岩体として新たに命名・再定義した．"},{"type":"block-title","text":"神楽火成岩類の定義の変遷"},{"type":"paragraph","text":"地域ごとに個別に設定された層序単元名は，本報告でそれぞれ岩体として新たに命名・再定義した．"},{"type":"block-title","text":"小国地区（川井図幅地域）の神楽西方，薬師川左岸（タイマグラ林道）におけるルートセクションの柱状図"},{"type":"paragraph","text":"永広ほか（1988）の区分は，大沢（1983）に基づく．柱状図右の数値は，下條ほか（2010）によるジルコンの U–Pb 年代値を示す．"},{"type":"section-title","text":"模式地"},{"type":"paragraph","text":"小国地区（川井図幅地域）の神楽西方の薬師川沿い（第3.8図）．"},{"type":"section-title","text":"分布"},{"type":"paragraph","text":"本図幅地域の神楽火成岩類は，盛岡地域（岩前山―板山の虫壁川―紫波町山屋の権現山）から花巻市の大迫地域（猫底―久出内―四ノ宗山―新山沢）まで，幅数100m～2kmの猫底岩体として帯状に分布するほか，大迫町岳北方の斜面～大作沢上流にも幅約1.5kmの大作沢岩体として分布する．また，川井地域の西部に当たる．宮古市門馬の御山川中流から握沢にかけて，中岳蛇紋岩と根田茂コンプレックスの間に，幅1～2kmの神楽岩体として帯状に分布するほか，早池峰山の山頂と北東及び南東斜面に，幅数100mのコメガモリ沢岩体として中岳蛇紋岩中岳岩体に挟まれるように帯状に分布する（第2.4図参照）．更に，根田茂帯の中の断層に沿って，幅数mの岩塊として点在する．"},{"type":"section-title","text":"層序関係"},{"type":"paragraph","text":"盛岡市板山地区の虫壁川周辺では，神楽火成岩類（猫底岩体）とその東側の黒森山角閃岩との境界に，東傾斜の高角断層が確認される（第3.4図）．長野峠西方では，黒森山角閃岩の南側に神楽火成岩類（猫底岩体）が高角断層で接する．猫底岩体の更に南側では，高角断層を介してシルル系名目入沢層と接する．従って，本図幅地域における神楽火成岩類と，黒森山角閃岩・シルル系名目入沢層との層位関係は不明である．しかし，東隣川井図幅地域にある模式地では，神楽火成岩類（神楽岩体）の上位に薬師川層下部（永広ほか，1988の小黒層の上部）の上部オルドビス系砕屑岩（下條ほか，2010；第3.8図）が整合的に重なる．"},{"type":"section-title","text":"層厚"},{"type":"paragraph","text":"1,800m以上．"},{"type":"section-title","text":"岩相"},{"type":"paragraph","text":"斑れい岩～閃緑岩，ドレライト，玄武岩などの苦鉄質岩類（Kim）を主とし，石英閃緑岩～トーナル岩，粗粒流紋岩，安山岩，デイサイト～流紋岩などの珪長質岩類（Nif）を伴う．全般に緑れん石角閃岩相の広域変成作用を受けており，更に前期白亜紀の遠野花崗閃緑岩及び花崗岩類の近傍では接触変成作用を被っている（第10章3節参照）．また，後生的な剪断変形を受けているため，片状化していることが多く，また，一部でカタクラサイト化あるいはマイロナイト化している．苦鉄質岩類は，斑れい岩とドレライトが卓越するが，所によっては玄武岩が卓越する．玄武岩は，ドレライト，斑れい岩～閃緑岩と不均質に混在することがある．また，玄武岩には，しばしば枕状構造が認められる（第3.9図A・B）．珪長質岩類は，苦鉄質岩類中に混在または挟在して産する（第3.9図C・D）が，数10cm～数10mの幅の岩脈として産する（第3.9図E）こともある．また，珪長質岩類には，苦鉄質岩類の捕獲角礫が含まれる場合もある（第3.9図F）．これらより，珪長質岩類は苦鉄質岩類より相対的に新しいと判断される．"},{"type":"paragraph","text":"斑れい岩～閃緑岩は，灰緑色～緑色あるいは暗緑色を呈する．主に斜長石，普通角閃石及び不透明鉱物からなり（第3.10図A），まれに単斜輝石を伴う．二次生成鉱物として，緑れん石，緑泥石，チタン石，方解石などが産する．変形の弱い部分では，等粒状組織が認められる．斜長石と普通角閃石の量比はほぼ等量であるが，細粒な岩石では普通角閃石が優勢となる傾向にある．斜長石は，自形～半自形で長柱状を示し，長径が最大8mmに達する．ソーシュライト化が著しく，内部に緑泥石，緑れん石やセリサイトが生成していることが多い．普通角閃石は，斜長石の間に他形～半自形で産し，半自形のものは長径が最大5mmに達する．広域変成作用によって，普通角閃石のほとんどの部分が淡緑色～青緑色を呈する二次的な普通角閃石に置き換わっているが，内部に褐色を呈する初生的な普通角閃石が残存している場合もある．単斜輝石は，まれに斜長石や普通角閃石の間に粒状に残存するが，緑泥石やセリサイトなどに置換されているものが多い．不透明鉱物は粒状の半自形～自形を示し，イルメナイトの一部はチタン石とラメラ状に互層する部分がみられる．剪断変形を被った斑れい岩では，剪断面に沿った部分の岩石が破砕・細片化され，その粒間を緑泥石，緑れん石，斜長石及び方解石が充填する．"},{"type":"paragraph","text":"ドレライトは，緑灰色～暗緑色を呈し，主に斜長石，普通角閃石，単斜輝石，不透明鉱物からなる（第3.10図D）．二次生成鉱物として，緑れん石，緑泥石，チタン石，方解石，ぶどう石などが産する．変形の弱い部分では，しばしばオフィティック組織あるいはポイキリティック組織が認められる．斜長石は自形～半自形で，長柱状を示す．ソーシュライト化しており，緑泥石，緑れん石，セリサイトなどが発達する．斜長石はまれに，長径が最大1.5mmに達する斑晶として産することもある．普通角閃石は，他形～半自形であるが，所によっては，長径1mm以下の褐色を呈する菱形自形結晶として産することがある．広域変成作用によって，褐色普通角閃石の周縁部には，概して淡緑色～青緑色を呈する普通角閃石が形成されている．チタン石は，他形～半自形で長径が0.5mm程度の粗粒な結晶として産することがある．斜長石，緑泥石，ぶどう石，方解石は細脈としても産する．"},{"type":"paragraph","text":"玄武岩は，緑灰色～暗緑色を呈する．斜長石，単斜輝石及び不透明鉱物からなり，二次生成鉱物として，普通角閃石，緑れん石，緑泥石，チタン石，方解石，ぶどう石などが産する（第3.10図E）．変形の弱い部分では，斑状組織を示すことが多く，斑晶は長径が最大1mmに達する斜長石からなる．また，短～長柱状の淡緑色を呈する普通角閃石の単結晶が集まり，長径0.3mm以下の集斑晶として産する場合もある．石基は主に斜長石と普通角閃石からなり，極細粒な，緑れん石，チタン石，不透明鉱物や，緑れん石に置換されたガラス，隠微晶質な鉱物がそれらを充填してインターグラニュラー～インターサータル組織を示す．斜長石斑晶の多くはソーシュライト化している．単斜輝石は，長径が最大1mmに達し，緑泥石や淡緑色普通角閃石によって置換されていることが多い．普通角閃石は，針状あるいは毛状に産し，淡緑色を呈する．斑れい岩やドレライトのように，褐色を呈する初生的な普通角閃石が存在していたかどうかは不明である．緑泥石や緑れん石は，基質中に細粒鉱物として産するが，ぶどう石と同様に脈として産する場合もある．"},{"type":"paragraph","text":"トーナル岩～石英閃緑岩は，淡緑灰色～灰緑色を呈する．変形の弱い部分では，等粒状組織が認められる．主に斜長石，普通角閃石，チタン石とそれらの粒間を埋める石英からなる（第3.10図F）．斜長石は，長径が最大3mmに達し，長～短柱状の自形を示す．累帯構造が一般にみられるが，ソーシュライト化によりセリサイト，緑泥石，緑れん石などで置換され汚濁している．石英は主に他形を示すが，石英の結晶が集合する部分では半自形を示す．結晶の長径は最大3mmに達し，波動消光を示す．普通角閃石は量的に少なく，長径が最大2mmに達し，自形～半自形で，淡緑色を呈する．普通角閃石の周辺部や劈開に沿った部分は緑泥石となっているほか，仮像を緑れん石・緑泥石・方解石の集合体が充填することもある．トーナル岩の剪断部では，結晶粒界が破砕されカタクラサイト化し，緑泥石，セリサイト，赤鉄鉱などが粒間を埋める．"},{"type":"paragraph","text":"粗粒流紋岩は，灰白色～淡緑色を呈し，変形の弱い部分では斑状組織が認められる．石英や斜長石を斑晶とし，その周囲に放射状の石英―長石集合体が発達する球顆状組織を示す（第3.10図G）．石英斑晶は半自形で，融食形を示す．斜長石斑晶は自形～半自形であり，長径は最大3mmに達する．一部はソーシュライト化し汚濁している．角閃石の仮像がわずかに認められ，緑れん石や緑泥石で充填されている．球顆部は幅0.1～2mmであり，微晶なものは石英と長石，あるいはどちらか一方の鉱物同士が縫合境界を持って密集する．石基部は，フェルシティック組織を示す細粒の石英，斜長石，緑れん石の集合物からなる．更に，緑れん石，緑泥石，セリサイトが，放射状集合物として球顆や石基の間を埋める．"},{"type":"paragraph","text":"安山岩は，淡緑色を呈し，変形の弱い部分では斑状組織が認められる．斑晶は，短～長柱状の斜長石であり，長径は最大5mmに達する．石基は，散点的に産する長径0.2mm程度の針状～長柱状の斜長石の間を，隠微晶質な鉱物や，緑泥石に置換されたガラスなどが充填するハイアロオフィティック組織を示す．斜長石斑晶の多くはソーシュライト化しており，緑泥石や方解石などが発達する．しばしば斑晶の大部分が緑れん石と方解石の集合体によって占められる．緑れん石は，長柱状で長径が最大1mmに達することもある．また，安山岩を捕獲岩片として含む場合がある．"},{"type":"paragraph","text":"デイサイト～流紋岩は，灰色～淡緑色を呈する．変形の弱い部分では，斑状組織が認められる．主に斜長石，石英，緑泥石，緑れん石，チタン石，不透明鉱物からなる（第3.10図H）．斑晶は，短～長柱状の斜長石と普通角閃石である．斜長石の斑晶は，長径が最大5mmに達する．斜長石のほとんどは，ソーシュライト化し，細粒の緑れん石，緑泥石，セリサイトが発達している．また，しばしば斜長石の内部が緑れん石とセリサイトの集合で占められることもある．普通角閃石の斑晶は淡緑色を呈し，斜長石の斑晶よりも細粒で長径は1mm程度であるが，しばしば，集斑晶として長径が最大2mmに達するものもある．石基は，細粒完晶質で，斜長石，石英，普通角閃石，緑れん石，緑泥石，チタン石，不透明鉱物などからなる．"},{"type":"block-title","text":"神楽火成岩類の産状"},{"type":"paragraph","text":"A：猫底岩体の玄武岩にみられる枕状構造（図中の矢印）．長野峠（39°34′5″ N，141°20′46″ E）．"},{"type":"paragraph","text":"B：神楽岩体の玄武岩にみられる枕状構造（図中の矢印）．堰沢林道（39°35′07″ N，141°28′40″ E）．"},{"type":"paragraph","text":"C：猫底岩体中の不均質に混在する玄武岩と石英閃緑岩．久出内北方（39°33′16″ N，141°21′54″ N）．"},{"type":"paragraph","text":"D：猫底岩体中の玄武岩に貫入する粗粒流紋岩．折壁北方（39°34′1″ N，141°19′41″ E）．"},{"type":"paragraph","text":"E：猫底岩体中のドレライトに貫入するトーナル岩．角礫化したドレライトを含む．折壁北方（39°34′01″ N，141°19′41″ E）．"},{"type":"paragraph","text":"F：神楽岩体中の玄武岩に挟在するトーナル岩．御山川河床（39°35′24″ N，141°28′01″ E）．"},{"type":"paragraph","text":"BS：玄武岩，DL：ドレライト，RY：粗粒流紋岩，SP：蛇紋岩，QD：石英閃緑岩，TO：トーナル岩．"},{"type":"block-title","text":"神楽火成岩類の岩相（薄片写真）"},{"type":"paragraph","text":"A：斑れい岩．単ポーラー．久出内北方（39°33′31″ N，141°20′44″ E）の猫底岩体．"},{"type":"paragraph","text":"B：斑れい岩．単ポーラー．早池峰山北（39°33′47″ N，141°29′24″ E）のコメガモリ沢岩体．"},{"type":"paragraph","text":"C：褐色普通角閃石と単斜輝石を含む斑れい岩．単ポーラー．長野峠北西（39°34′30″ N，141°20′25″ E）の岩塊．"},{"type":"paragraph","text":"D：ドレライト．単ポーラー．猫底（39°33′24″ N，141°20′29″ E）の猫底岩体．"},{"type":"paragraph","text":"E：玄武岩．タイマグラ林道（39°34′54″ N，141°29′41″ E）の神楽岩体．"},{"type":"paragraph","text":"F：トーナル岩．単ポーラー．第3.9図Eのトーナル岩．折壁北方（39°34′01″ N，141°19′41″ E）の猫底岩体．"},{"type":"paragraph","text":"G：粗粒流紋岩．球顆状組織を示す（図中の太矢印）．直交ポーラー．猫底（39°33′32″ N，141°20′44″ E）の猫底岩体．"},{"type":"paragraph","text":"H：デイサイト．単ポーラー．長野峠南方（39°33′43″ N，141°21′11″ E）の猫底岩体．"},{"type":"paragraph","text":"Bt：黒雲母，Cpx：単斜輝石，Ep：緑れん石，Hbl：普通角閃石，Pl：斜長石，Qtz：石英．"},{"type":"section-title","text":"［猫底岩体及び大作沢岩体］"},{"type":"paragraph","text":"両岩体とも，苦鉄質岩類としては，全般に斑れい岩～閃緑岩とドレライトが卓越する．珪長質岩としては，トーナル岩，粗粒流紋岩，安山岩など多種の岩石が認められ，神楽岩体やコメガモリ岩体に比べ，珪長質岩の産する割合が多い．猫底地区北方の石英閃緑岩は，ドレライト中に岩脈として産し，更に岩脈中に母岩であるドレライトの捕獲岩角礫を大量に含む（第3.9図E）．また，細かい等粒状の斜長石と石英からなる白色のアプライト細脈を伴う．"},{"type":"section-title","text":"［神楽岩体］"},{"type":"paragraph","text":"本図幅地域では，苦鉄質岩類としては玄武岩が卓越し，珪長質岩としてはトーナル岩が少量分布する．後生的な剪断変形によってマイロナイト化しており，しばしばS-C構造や圧力影を伴うポーフィロクラストなどの非対称変形構造も認められる．また，浅所に伏在する前期白亜紀の深成岩によって接触変成作用を被っており，苦鉄質岩類及び珪長質岩中には，幅0.3mm以下の黒雲母が普遍的に産する（第3.10図E）ほか，苦鉄質岩類中の淡緑色～青緑色普通角閃石の周囲には更に細粒な普通角閃石あるいはアクチノ閃石の針状結晶が発達する．"},{"type":"section-title","text":"［コメガモリ沢岩体］"},{"type":"paragraph","text":"塊状で中粒～粗粒の斑れい岩のみからなる．普通角閃石は淡褐色を呈し，半自形の等粒状で，長径は0.5～1.5mmである．神楽岩体の斑れい岩同様半自形普通角閃石の周縁部に，繊維状～短柱状の青緑色普通角閃石やアクチノ閃石が産している（第3.10図B）．前期白亜紀の深成岩によって，早池峰山南斜面の斑れい岩には，長径0.1～0.5mmの黒雲母が発達するが，北斜面の斑れい岩ではほとんど発達しない．"},{"type":"section-title","text":"［断層に沿う岩塊］"},{"type":"paragraph","text":"根田茂帯内の断層に沿って産する岩塊として，斑れい岩と石英閃緑岩～トーナル岩が認められる．全般にカタクラサイト化している．斑れい岩中の斜長石は，長径が最大6mmに達し，ソーシュライト化による汚濁の程度は極めて著しい．単斜輝石は，長径が最大4mmに達し，無色～薄い桃色を呈する．変形が著しい場合は，褶曲した劈開が認められる．普通角閃石は，褐色を呈し，長径は最大4mmに達する（第3.10図C）．単結晶として斜長石中に虫食い状に産することが多いが，まれに単斜輝石の周縁や裂かに産する場合もある．また，まれに淡緑色～緑色を呈する細粒の普通角閃石が，単斜輝石や褐色普通角閃石の周縁に産することもある．岩塊の斑れい岩は，単斜輝石を多く含む点と普通角閃石の大部分が褐色を呈す点で，神楽岩体や猫底岩体の斑れい岩とはやや異なる．"},{"type":"section-title","text":"地質構造"},{"type":"paragraph","text":"神楽火成岩類には全般に後生的な剪断変形による片状構造が発達し，その劈開面の走向の多くは，帯状を示す各岩体の分布方向に調和的である．猫底岩体では，北西―南東ないし西北西―東南東方向を示し，傾斜は50°以上の高角で多くは南に傾く．大作沢岩体では，北東―南西方向を示し，中岳蛇紋岩との境界をなす東西方向の早池峰衝上断層と斜交する．神楽岩体では，西北西―東南東方向で岩体の帯状分布とほぼ調和的であり，傾斜は70°以上の高角で多くが南に傾く．コメガモリ沢岩体では，西北西―東南東方向で，傾斜はほぼ垂直を示す．根田茂帯中の断層沿いに産する小岩体における劈開面の走向は，断層の延長方向である西北西―東南東ないし北西―南東方向に平行で，傾斜はほぼ垂直を示す．"},{"type":"section-title","text":"年代"},{"type":"paragraph","text":"本図幅地域の神楽火成岩類では，小沢ほか（1988）が，長野峠北西に産する蛇紋岩に挟まれる斑れい岩中の普通角閃石から，453±18MaのK-Ar年代値を報告している．また，Shibata and Ozawa（1992）は，長野峠西と板山地区南西に産する猫底岩体の斑れい岩中の普通角閃石から，それぞれ437±17Maと244±10MaのK-Ar年代値を報告している．特に，後者の年代については，斑れい岩中に二次的な普通角閃石や緑泥石が多産しており，前期白亜紀の花崗岩類大ヶ生岩体の熱影響で若返ったと考えられている（Shibata and Ozawa，1992）．同じくShibata and Ozawa（1992）は，小国地区に産する神楽岩体の斑れい岩中の普通角閃石から，325±12Maと292±13MaのK-Ar年代値を，釜石地域に産する犬頭山岩体の斑れい岩中の普通角閃石から，455±16MaのK-Ar年代値を，それぞれ報告している．ただし，小国地区の斑れい岩の2つの年代は，前期白亜紀の遠野花崗閃緑岩の熱影響で若返っていると考えられている（Shibata and Ozawa，1992）．下條ほか（2010）は，神楽岩体のトロニエム岩中のジルコンから，466±6MaのU-Pb年代値を報告している（第3.8図）．本報告では，大迫町折壁北方の権現林道で採取した斑れい岩中の普通角閃石から，409±10MaのK-Ar年代値を得た（第3.1表）．ただし，この年代は2.5km南西方に分布する前期白亜紀の花崗岩類折壁岩体の熱影響を受けて若返っている可能性がある．"},{"type":"paragraph","text":"以上の年代値は，深成岩の熱影響の可能性があるものを除けば，中期～後期オルドビス紀を示す．なお，小沢ほか（1988）は，神楽火成岩類に対比可能な宮守複合岩類の斑れい岩中の普通角閃石から，477±15Maと445±14MaのK-Ar年代値を報告している．また，蟹沢・永広（1997）は，奥州市黒石地区の正法寺閃緑岩中の普通角閃石から，446Ma～432MaのK-Ar年代値を報告し，笹田ほか（1992）は，奥羽脊梁山脈の先第三紀基盤岩であるトーナル岩中の普通角閃石から，457～381MaのK-Ar年代値を報告している．"},{"type":"section-title","text":"対比"},{"type":"paragraph","text":"早池峰複合岩類の延長とされる宮守複合岩類の斑れい岩は，褐色を呈する普通角閃石や単斜輝石を多く含む点で，神楽火成岩類のコメガモリ沢岩体や断層に沿って産する岩塊に類似する．また，北上山地西縁部に位置する奥州市黒石地区には，母体―松ヶ平帯の母体コンプレックス（母体層群）に挟在する形で，正法寺閃緑岩と呼ばれる斑れい岩～閃緑岩が，更に，奥羽脊梁山地中央部の奥州市胆沢地区の胆沢川上流には，先新第三紀基盤岩の中に先シルル系とみられるトーナル岩（石英閃緑岩）が知られている（蟹沢・永広，1997；笹田ほか，1992）．岩相や年代の類似性からみて，これらは神楽火成岩類の斑れい岩やトーナル岩に対比することが可能である．しかし，神楽火成岩類の火山岩に相当する岩体は，他の南部北上帯ではほとんど見られない．"}],"images":[{"id":"F3.7","src":"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1197/image/1197_0031-0002.png","label":"第3.7図","title":"神楽火成岩類の定義の変遷","caption":"地域ごとに個別に設定された層序単元名は，本報告でそれぞれ岩体として新たに命名・再定義した．"},{"id":"F3.8","src":"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1197/image/1197_0032-0001.png","label":"第3.8図","title":"小国地区（川井図幅地域）の神楽西方，薬師川左岸（タイマグラ林道）におけるルートセクションの柱状図","caption":"永広ほか（1988）の区分は，大沢（1983）に基づく．柱状図右の数値は，下條ほか（2010）によるジルコンの U–Pb 年代値を示す．"},{"id":"F3.9","src":"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1197/image/1197_0035-0001.png","label":"第3.9図","title":"神楽火成岩類の産状","caption":"A：猫底岩体の玄武岩にみられる枕状構造（図中の矢印）．長野峠（39°34′5″ N，141°20′46″ E）．\nB：神楽岩体の玄武岩にみられる枕状構造（図中の矢印）．堰沢林道（39°35′07″ N，141°28′40″ E）．\nC：猫底岩体中の不均質に混在する玄武岩と石英閃緑岩．久出内北方（39°33′16″ N，141°21′54″ N）．\nD：猫底岩体中の玄武岩に貫入する粗粒流紋岩．折壁北方（39°34′1″ N，141°19′41″ E）．\nE：猫底岩体中のドレライトに貫入するトーナル岩．角礫化したドレライトを含む．折壁北方（39°34′01″ N，141°19′41″ E）．\nF：神楽岩体中の玄武岩に挟在するトーナル岩．御山川河床（39°35′24″ N，141°28′01″ E）．\nBS：玄武岩，DL：ドレライト，RY：粗粒流紋岩，SP：蛇紋岩，QD：石英閃緑岩，TO：トーナル岩．"},{"id":"F3.10","src":"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1197/image/1197_0036-0001.png","label":"第3.10図","title":"神楽火成岩類の岩相（薄片写真）","caption":"A：斑れい岩．単ポーラー．久出内北方（39°33′31″ N，141°20′44″ E）の猫底岩体．\nB：斑れい岩．単ポーラー．早池峰山北（39°33′47″ N，141°29′24″ E）のコメガモリ沢岩体．\nC：褐色普通角閃石と単斜輝石を含む斑れい岩．単ポーラー．長野峠北西（39°34′30″ N，141°20′25″ E）の岩塊．\nD：ドレライト．単ポーラー．猫底（39°33′24″ N，141°20′29″ E）の猫底岩体．\nE：玄武岩．タイマグラ林道（39°34′54″ N，141°29′41″ E）の神楽岩体．\nF：トーナル岩．単ポーラー．第3.9図Eのトーナル岩．折壁北方（39°34′01″ N，141°19′41″ E）の猫底岩体．\nG：粗粒流紋岩．球顆状組織を示す（図中の太矢印）．直交ポーラー．猫底（39°33′32″ N，141°20′44″ E）の猫底岩体．\nH：デイサイト．単ポーラー．長野峠南方（39°33′43″ N，141°21′11″ E）の猫底岩体．\nBt：黒雲母，Cpx：単斜輝石，Ep：緑れん石，Hbl：普通角閃石，Pl：斜長石，Qtz：石英．"}],"tables":[],"anchors":[{"id":"m1197_f028","label":"神楽火成岩類","title":"南部北上帯 早地峰複合岩類 神楽火成岩類"},{"id":"m1197_u039_Kif","label":"Kif","title":"石英閃緑岩～ト－ナル岩，粗粒流紋岩，安山岩，及びデイサイト～流紋岩"},{"id":"m1197_u040_Kim","label":"Kim","title":"斑れい岩～閃緑岩，ドレライト及び玄武岩"}]},"provenance":{"xml_url":"https://gbank.gsj.jp/ld/zfk/xmldata/1197_BITS.xml","xpath_target":"//*[@id='sec-3-2-3']","generated_at":"2026-09-07T09:15:24+09:00","html_url":"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1197/1197.html"},"legend":{"focus":{"type":"LegendUnit","id":"m1197_u040","@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/units/m1197_u040","map_id":1197,"legend_group_ref":{"type":"LegendGroup","id":"m1197_g001","@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/groups/m1197_g001","label":"図幅凡例"},"parent_age_ref":{"type":"LegendAge","id":"m1197_a016","@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/ages/m1197_a016","label":"オルドビス紀"},"parent_facies_ref":{"type":"LegendFacies","id":"m1197_f028","@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/facies/m1197_f028","label":"神楽火成岩類"},"label_ja":"斑れい岩～閃緑岩，ドレライト及び玄武岩","label_en":"Gabbro-diorite, dolerite and 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