{"ok":true,"version":"1.1.0","license":"https://www.gsj.jp/license/license.html","attribution":"出典：産業技術総合研究所 地質調査総合センター「GSJ 地質図幅凡例データセット」","lang":"ja","type":"LegendFacies","id":"m593_f015","@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/facies/m593_f015","geom":{"uri":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/units/m593_f015/geom","geojson_url":"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/units_geojson/m593_f015.geojson","centroid":null,"bbox":null},"map":{"type":"LegendMap","map_id":593,"@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/maps/m593","sheet_code":"G50_11_103","series":"5万分の1地質図幅","title_ja":"新宮・阿田和","title_en":null,"author":["村山正郎"],"authors":[{"name_display":"村山正郎","name_ja":"村山正郎","name_en":"Masaro MURAYAMA","name_alt":["Masaro 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id=\"m593_u015_Mk1\"></span><p>小口累層の基底部には，東牟婁層群を傾斜不整合の関係で蔽う礫岩層があり，新宮図幅西部地域にほぼ南北に連続して分布する．この基底礫岩層は北部より南部に至るに従いその層厚を減じ，岩質も含礫砂岩に移化する．これらの事実は，北より（a）和歌山県東牟婁郡請川村請川谷，（b）同郡小口村大原，（c）同郡同村北ノ川等の標式的露出地において明らかに観察される．</p><p>請川谷附近以北においては，小口累層は請川谷西側をほぼ南北に弧状に走る断層により東牟婁層群に接し，基底礫岩は露出していないが，請川谷西側の山腹より南方は礫岩層が連続して分布する．請川谷主沢の崖には，小断層により礫岩層の上半部が小区域に露出している．ここでは高さ約20mの崖面に，垂直距離2～5mごとに厚さ約5cmの暗青色淤泥岩層があって，これにより礫岩層は数層に区分される．各層はそれぞれ同様の堆積相の繰返しを示し，最下位には長径20～30cmの亜角礫が並び，上位に向うに従い礫の径を減じ，上限の淤泥岩層の直下は含礫中粒砂岩となる（第4図）．礫の種類は，細粒～中粒珪質砂岩がおもで，他に請川村地域の東牟婁層群に属する礫質砂岩を少量含み，またチヤート・黒色泥岩の細礫をきわめて僅かに含む．層厚は約40mと推定される．</p><p>このような堆積様式は，請川谷南方の皆瀬川以南においては認め得ない．</p><p>大原附近においては，基底礫岩層は和田川の河岸およびその北方の小支沢中流に露出する（図版4）．この地域における本層は塊状無層理であり，大小の円礫が密在し，その間𨻶を細礫あるいは粗粒砂が充塡している．礫の種類は，細粒～中粒珪質砂岩であって，その径は5cm程度のものが大半を占め，20cm前後のものはきわめて稀である．層厚は30～40mと推定される．北上するに従って請川谷地域の岩相に移化する傾向を示している．</p><p>北ノ川における本層は，北ノ川南方の河岸に露出している．ここでは，礫が全体として疎となり，含礫中粒砂岩となる．礫は中粒砂岩中に部分的にレンズ状に密集する傾向がある．礫は径5cm程度の珪質砂岩の円礫を主とし，径10cmに達することはきわめて稀である．層厚は約30mと推定される．</p><p>北ノ川以南の地域では，断層のために新宮図幅内には本礫岩層は認められないが，図幅南隣の地域には，前記の北ノ川附近とほぼ同様の岩相を有する本層が見られる．</p><p>新宮図幅東北部の尾呂志村にも基底礫岩層が分布する．層厚は30～80mで，下半部は礫が密集し，上半部は礫が散在あるいは局部的に密集しており，含礫中粒砂岩の岩相を示している．礫は径3～5cmの中粒～粗粒砂岩の円礫を主とし，少量のチヤート，稀に絹雲母石英片岩の小礫を含んでいる．</p><p>また新宮図幅南東部の海岸では，東牟婁層群の砂岩泥岩互層を傾斜不整合に蔽って，まったく礫を含まない中粒～粗粒砂岩が分布している．同砂岩中には径20cm程度を最大とする団球が多数認められる．</p><p>上述のごとく，この基底礫岩層は，その分布地域によりそれぞれ岩相を異にしているが，常に最上部に至って礫を急激に減じ，かつ間𨻶を埋める砂の粒度も小さくなり，上位の淤泥岩層に移化する．</p><div class=\"image-holder overview-landing-limg\" id=\"F4\"><a href=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/0593/image/0593_0017-0001.png\" target=\"_blank\" class=\"fig-open-link\"><img class=\"halfsize\" loading=\"lazy\" decoding=\"async\" src=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/0593/image/0593_0017-0001.png\"></a><div class=\"figures-tables-support-txt\"><h6><span class=\"fig-label\">第4図</span> 請川村請川谷における宮井層群の基底礫岩層の岩相の模式図．（崖の下部の一部）</h6></div></div><div class=\"image-holder overview-landing-limg\" id=\"PF4\"><a href=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/0593/image/0593_0017-0002.png\" target=\"_blank\" class=\"fig-open-link\"><img class=\"halfsize\" loading=\"lazy\" decoding=\"async\" src=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/0593/image/0593_0017-0002.png\"></a><div class=\"figures-tables-support-txt\"><h6><span class=\"fig-label\">図版4</span> 新宮図幅西部地域の小口村大原附近における宮井層群の基底礫岩層．</h6></div></div></div></div>","text":"礫岩層\n小口累層の基底部には，東牟婁層群を傾斜不整合の関係で蔽う礫岩層があり，新宮図幅西部地域にほぼ南北に連続して分布する．この基底礫岩層は北部より南部に至るに従いその層厚を減じ，岩質も含礫砂岩に移化する．これらの事実は，北より（a）和歌山県東牟婁郡請川村請川谷，（b）同郡小口村大原，（c）同郡同村北ノ川等の標式的露出地において明らかに観察される．\n請川谷附近以北においては，小口累層は請川谷西側をほぼ南北に弧状に走る断層により東牟婁層群に接し，基底礫岩は露出していないが，請川谷西側の山腹より南方は礫岩層が連続して分布する．請川谷主沢の崖には，小断層により礫岩層の上半部が小区域に露出している．ここでは高さ約20mの崖面に，垂直距離2～5mごとに厚さ約5cmの暗青色淤泥岩層があって，これにより礫岩層は数層に区分される．各層はそれぞれ同様の堆積相の繰返しを示し，最下位には長径20～30cmの亜角礫が並び，上位に向うに従い礫の径を減じ，上限の淤泥岩層の直下は含礫中粒砂岩となる（第4図）．礫の種類は，細粒～中粒珪質砂岩がおもで，他に請川村地域の東牟婁層群に属する礫質砂岩を少量含み，またチヤート・黒色泥岩の細礫をきわめて僅かに含む．層厚は約40mと推定される．\nこのような堆積様式は，請川谷南方の皆瀬川以南においては認め得ない．\n大原附近においては，基底礫岩層は和田川の河岸およびその北方の小支沢中流に露出する（図版4）．この地域における本層は塊状無層理であり，大小の円礫が密在し，その間𨻶を細礫あるいは粗粒砂が充塡している．礫の種類は，細粒～中粒珪質砂岩であって，その径は5cm程度のものが大半を占め，20cm前後のものはきわめて稀である．層厚は30～40mと推定される．北上するに従って請川谷地域の岩相に移化する傾向を示している．\n北ノ川における本層は，北ノ川南方の河岸に露出している．ここでは，礫が全体として疎となり，含礫中粒砂岩となる．礫は中粒砂岩中に部分的にレンズ状に密集する傾向がある．礫は径5cm程度の珪質砂岩の円礫を主とし，径10cmに達することはきわめて稀である．層厚は約30mと推定される．\n北ノ川以南の地域では，断層のために新宮図幅内には本礫岩層は認められないが，図幅南隣の地域には，前記の北ノ川附近とほぼ同様の岩相を有する本層が見られる．\n新宮図幅東北部の尾呂志村にも基底礫岩層が分布する．層厚は30～80mで，下半部は礫が密集し，上半部は礫が散在あるいは局部的に密集しており，含礫中粒砂岩の岩相を示している．礫は径3～5cmの中粒～粗粒砂岩の円礫を主とし，少量のチヤート，稀に絹雲母石英片岩の小礫を含んでいる．\nまた新宮図幅南東部の海岸では，東牟婁層群の砂岩泥岩互層を傾斜不整合に蔽って，まったく礫を含まない中粒～粗粒砂岩が分布している．同砂岩中には径20cm程度を最大とする団球が多数認められる．\n上述のごとく，この基底礫岩層は，その分布地域によりそれぞれ岩相を異にしているが，常に最上部に至って礫を急激に減じ，かつ間𨻶を埋める砂の粒度も小さくなり，上位の淤泥岩層に移化する．","blocks":[{"type":"heading","depth":1,"text":"礫岩層","id":""},{"type":"paragraph","text":"小口累層の基底部には，東牟婁層群を傾斜不整合の関係で蔽う礫岩層があり，新宮図幅西部地域にほぼ南北に連続して分布する．この基底礫岩層は北部より南部に至るに従いその層厚を減じ，岩質も含礫砂岩に移化する．これらの事実は，北より（a）和歌山県東牟婁郡請川村請川谷，（b）同郡小口村大原，（c）同郡同村北ノ川等の標式的露出地において明らかに観察される．"},{"type":"paragraph","text":"請川谷附近以北においては，小口累層は請川谷西側をほぼ南北に弧状に走る断層により東牟婁層群に接し，基底礫岩は露出していないが，請川谷西側の山腹より南方は礫岩層が連続して分布する．請川谷主沢の崖には，小断層により礫岩層の上半部が小区域に露出している．ここでは高さ約20mの崖面に，垂直距離2～5mごとに厚さ約5cmの暗青色淤泥岩層があって，これにより礫岩層は数層に区分される．各層はそれぞれ同様の堆積相の繰返しを示し，最下位には長径20～30cmの亜角礫が並び，上位に向うに従い礫の径を減じ，上限の淤泥岩層の直下は含礫中粒砂岩となる（第4図）．礫の種類は，細粒～中粒珪質砂岩がおもで，他に請川村地域の東牟婁層群に属する礫質砂岩を少量含み，またチヤート・黒色泥岩の細礫をきわめて僅かに含む．層厚は約40mと推定される．"},{"type":"paragraph","text":"このような堆積様式は，請川谷南方の皆瀬川以南においては認め得ない．"},{"type":"paragraph","text":"大原附近においては，基底礫岩層は和田川の河岸およびその北方の小支沢中流に露出する（図版4）．この地域における本層は塊状無層理であり，大小の円礫が密在し，その間𨻶を細礫あるいは粗粒砂が充塡している．礫の種類は，細粒～中粒珪質砂岩であって，その径は5cm程度のものが大半を占め，20cm前後のものはきわめて稀である．層厚は30～40mと推定される．北上するに従って請川谷地域の岩相に移化する傾向を示している．"},{"type":"paragraph","text":"北ノ川における本層は，北ノ川南方の河岸に露出している．ここでは，礫が全体として疎となり，含礫中粒砂岩となる．礫は中粒砂岩中に部分的にレンズ状に密集する傾向がある．礫は径5cm程度の珪質砂岩の円礫を主とし，径10cmに達することはきわめて稀である．層厚は約30mと推定される．"},{"type":"paragraph","text":"北ノ川以南の地域では，断層のために新宮図幅内には本礫岩層は認められないが，図幅南隣の地域には，前記の北ノ川附近とほぼ同様の岩相を有する本層が見られる．"},{"type":"paragraph","text":"新宮図幅東北部の尾呂志村にも基底礫岩層が分布する．層厚は30～80mで，下半部は礫が密集し，上半部は礫が散在あるいは局部的に密集しており，含礫中粒砂岩の岩相を示している．礫は径3～5cmの中粒～粗粒砂岩の円礫を主とし，少量のチヤート，稀に絹雲母石英片岩の小礫を含んでいる．"},{"type":"paragraph","text":"また新宮図幅南東部の海岸では，東牟婁層群の砂岩泥岩互層を傾斜不整合に蔽って，まったく礫を含まない中粒～粗粒砂岩が分布している．同砂岩中には径20cm程度を最大とする団球が多数認められる．"},{"type":"paragraph","text":"上述のごとく，この基底礫岩層は，その分布地域によりそれぞれ岩相を異にしているが，常に最上部に至って礫を急激に減じ，かつ間𨻶を埋める砂の粒度も小さくなり，上位の淤泥岩層に移化する．"},{"type":"block-title","text":"請川村請川谷における宮井層群の基底礫岩層の岩相の模式図．（崖の下部の一部）"},{"type":"block-title","text":"新宮図幅西部地域の小口村大原附近における宮井層群の基底礫岩層．"}],"images":[{"id":"F4","src":"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/0593/image/0593_0017-0001.png","label":"第4図","title":"請川村請川谷における宮井層群の基底礫岩層の岩相の模式図．（崖の下部の一部）","caption":null},{"id":"PF4","src":"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/0593/image/0593_0017-0002.png","label":"図版4","title":"新宮図幅西部地域の小口村大原附近における宮井層群の基底礫岩層．","caption":null}],"tables":[],"anchors":[{"id":"m593_f015","label":"礫岩層","title":"宮井層群 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