{"ok":true,"version":"1.1.0","license":"https://www.gsj.jp/license/license.html","attribution":"出典：産業技術総合研究所 地質調査総合センター「GSJ 地質図幅凡例データセット」","lang":"ja","type":"LegendFacies","id":"m586_f010","@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/facies/m586_f010","geom":{"uri":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/units/m586_f010/geom","geojson_url":"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/units_geojson/m586_f010.geojson","centroid":null,"bbox":null},"map":{"type":"LegendMap","map_id":586,"@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/maps/m586","sheet_code":"G50_11_075","series":"5万分の1地質図幅","title_ja":"吉野山","title_en":null,"author":["平山健","岸本文男"],"authors":[{"name_display":"平山健","name_ja":"平山健","name_en":"Ken HIRAYAMA","name_alt":["Ken HIRAYAMA"]},{"name_display":"岸本文男","name_ja":"岸本文男","name_en":"Fumio KISHIMOTO","name_alt":["Fumio 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id=\"m586_u022_D\"></span><p>吉野郡川上村北西部には，輝緑岩質の小岩株が密集して露出する．その多くは古生界を変質させた変成作用の継続中またはその直後に貫入し，継続していた変成作用・交代作用によって部分的に変成されている．野外では草緑色～暗緑色を呈し，一般に塊状であるが，片状の部分も認められ，長瀞変成岩類の塩基性准片岩や，片岩と区別し難い部分も多い．この附近の岩体の一部には，角礫状に火山岩質の岩石を捕獲している部分もある．比較的微晶質のもの（輝緑岩質）が多く，粗晶質のもの（斑糲岩質）はほとんど見られない．エヂリン輝石・普通輝石を多量に含み，角閃石・斜長石などを残存鉱物として持つこともある．普通は輝石・緑簾石・曹長石・緑泥石・黝簾石・陽起石・蛇紋石・チタン石・リューコクシン・鉄鉱物などが組み合って構成されている．輝石は透輝石質またはエヂリン輝石質で，多くは無色，一部は淡褐色，または帯緑色を呈する．時にオフィティック構造の石基中に，0.7mm内外の自形～半自形の結晶としてみられる．周辺部はウラル石・透角閃石などに変化している．</p><p>川上村大滝附近の岩体は暗緑色で，やや片状を呈し，長瀞変成岩類中の塩基性岩と区別することが難しい．鏡下では半自形～他形の普通輝石が斑晶状に数多く存在し，周囲は緑泥石・蛇紋石・リューコクシン・曹長石・ソシュール石質物質・鉄鉱などの微晶で塡められ，初生の斜長石は全く認められない．</p><p>川上村東川南方の橋梁や衣引附近の岩体は塊状で，鏡下にみると玄武岩質であって，細い長柱状の斜長石が多量に存在し，オフィティック構造を造り，そのなかに斜長石の斑晶（多くは緑泥石・ウラル石におきかえられ，元の双晶の識別されるものは少ない）が散在し，それらの間は緑泥石・蛇紋石・ウラル石・鉄鉱・リューコクシンなどの微細な集合で塡められている．輝石はまれに存在する．</p><p>中荘村御園南方に露出する3岩体と，秋野村才谷西方の岩体とは，いずれも前記の輝緑岩の性質のものである．</p></div><div class=\"section\" data-lv=\"6\" tabindex=\"-1\"><h2>蛇紋岩</h2><span id=\"m586_u023_O\"></span><p>川上村衣引の輝緑岩体の北側に，小さな蛇紋岩体が露出し，またその北方の深山附近の，吉野川河岸の輝緑岩体の一部にも，蛇紋岩質の部分がある．蛇紋石を主成分とし，透輝石質の輝石が残存し，劈開に沿って鉄鉱が生成している．</p></div><div class=\"section\" data-lv=\"6\" tabindex=\"-1\"><h2>石英安山岩</h2><span id=\"m586_u021_Da\"></span><p>吉野郡竜門村津風呂西方の道路際に，幅3m内外の，風化して白色を呈する石英安山岩質岩石の小岩脈が露出している．肉眼では白色の石基のなかに，半透明でやや灰色の石英の斑晶が散在している．鏡下では斑晶として石英の融蝕されたものと，少量の酸性斜長石（ほとんど絹雲母・方解石などにおきかえられている）とが見られ，石基は大部分がガラス質で，石英と酸性斜長石の微粒からなり，緑泥石・方解石が他の鉱物の仮像を作って散在している．</p><p>吉野郡小川村栗栖南方の高見川沿岸には，風化して灰色を呈する岩脈が幅5m内外で，走向N70°W，約40°Nの傾斜で露出している．均一，緻密で，肉眼では斑晶は認められない．鏡下では，やや斑晶に近い大形の斜長石の仮像をもつ，方解石の集合結晶や，それよりも小形の黒雲母の仮像の方解石結晶が散在し，他形の石英粒の大形結晶が含まれている．石基は石英の細粒および方解石の細粒（なかには小形の黒雲母の仮像を呈するものもある），斜長石のやや新鮮な細結晶粒で構成されている．風化が甚だしく，源岩は不明瞭であるが，黒雲母石英安山岩の岩脈であったと思われる．</p><p>同郡中竜門村柳北方長瀞変成岩類と和泉層群との境界の，断層帯（約5m）の北側に，断層帯に沿って幅約3mの，同質の岩脈が貫入しており，さらに断層帯の南限から約7m南側の砂岩質な石墨絹雲母石英片岩中にも，幅約20cmの同様な岩脈が見られる．この岩石はいずれも風化が甚だしく，表面近くは褐色に変色てしいるが，内部は灰色である．斑晶は少なく，その全部が緑泥石・方解石に変化している．鏡下では，短柱状の細かい斜長石の集合した基地に，方解石に変化した黒雲母の，仮像の斑晶や細片が散っている．</p><p>同村小名東方約1kmの河中にも，この黒雲母石英安山岩とほぼ同様な岩脈が，走向N80°W，傾斜40°Nを示して露出している．本岩も風化が甚だしく，源岩は明瞭を欠く．</p><p>また吉野線六田駅北西の，北六田から東方下垣内にかけて，珪礬質片岩中に貫入した幅約10mの，黒雲母石英安山岩の岩脈が露出している．この岩脈は古くからその存在が知られ，石材として利用された．表面は赤褐色に風化しているが，内部の新鮮な部分は灰白色を呈し，黒雲母・石英・斜長石の斑晶が肉眼で認められる．鏡下では斑晶は石英（融蝕を受けている）・黒雲母・斜長石（An30～40，累帯構造，アルバイト双晶が著しく，周縁部が絹雲母・緑泥石・方解石などの微粒結晶でおきかえられているものがある）などであり，石基は斜長石・方解石・石英・鉄鉱などの微粒で構成されている．</p></div></div></div>","text":"II.3.2 火成岩類\n長瀞変成帯に露出する火成岩類は，小岩株として露出する石英安山岩・輝緑岩類・蛇紋岩である．そのほか長瀞変成岩類中に記載した塩基性片岩中にも，岩床状に存在した塩基性火成岩類の変成されたものも，局部的にはあるかも知れないが，それらは現在野外でも鏡下でも，塩基性凝灰岩質の岩石と区別することが困難で，火成岩として取り扱うことができない．\n輝緑岩\n吉野郡川上村北西部には，輝緑岩質の小岩株が密集して露出する．その多くは古生界を変質させた変成作用の継続中またはその直後に貫入し，継続していた変成作用・交代作用によって部分的に変成されている．野外では草緑色～暗緑色を呈し，一般に塊状であるが，片状の部分も認められ，長瀞変成岩類の塩基性准片岩や，片岩と区別し難い部分も多い．この附近の岩体の一部には，角礫状に火山岩質の岩石を捕獲している部分もある．比較的微晶質のもの（輝緑岩質）が多く，粗晶質のもの（斑糲岩質）はほとんど見られない．エヂリン輝石・普通輝石を多量に含み，角閃石・斜長石などを残存鉱物として持つこともある．普通は輝石・緑簾石・曹長石・緑泥石・黝簾石・陽起石・蛇紋石・チタン石・リューコクシン・鉄鉱物などが組み合って構成されている．輝石は透輝石質またはエヂリン輝石質で，多くは無色，一部は淡褐色，または帯緑色を呈する．時にオフィティック構造の石基中に，0.7mm内外の自形～半自形の結晶としてみられる．周辺部はウラル石・透角閃石などに変化している．\n川上村大滝附近の岩体は暗緑色で，やや片状を呈し，長瀞変成岩類中の塩基性岩と区別することが難しい．鏡下では半自形～他形の普通輝石が斑晶状に数多く存在し，周囲は緑泥石・蛇紋石・リューコクシン・曹長石・ソシュール石質物質・鉄鉱などの微晶で塡められ，初生の斜長石は全く認められない．\n川上村東川南方の橋梁や衣引附近の岩体は塊状で，鏡下にみると玄武岩質であって，細い長柱状の斜長石が多量に存在し，オフィティック構造を造り，そのなかに斜長石の斑晶（多くは緑泥石・ウラル石におきかえられ，元の双晶の識別されるものは少ない）が散在し，それらの間は緑泥石・蛇紋石・ウラル石・鉄鉱・リューコクシンなどの微細な集合で塡められている．輝石はまれに存在する．\n中荘村御園南方に露出する3岩体と，秋野村才谷西方の岩体とは，いずれも前記の輝緑岩の性質のものである．\n蛇紋岩\n川上村衣引の輝緑岩体の北側に，小さな蛇紋岩体が露出し，またその北方の深山附近の，吉野川河岸の輝緑岩体の一部にも，蛇紋岩質の部分がある．蛇紋石を主成分とし，透輝石質の輝石が残存し，劈開に沿って鉄鉱が生成している．\n石英安山岩\n吉野郡竜門村津風呂西方の道路際に，幅3m内外の，風化して白色を呈する石英安山岩質岩石の小岩脈が露出している．肉眼では白色の石基のなかに，半透明でやや灰色の石英の斑晶が散在している．鏡下では斑晶として石英の融蝕されたものと，少量の酸性斜長石（ほとんど絹雲母・方解石などにおきかえられている）とが見られ，石基は大部分がガラス質で，石英と酸性斜長石の微粒からなり，緑泥石・方解石が他の鉱物の仮像を作って散在している．\n吉野郡小川村栗栖南方の高見川沿岸には，風化して灰色を呈する岩脈が幅5m内外で，走向N70°W，約40°Nの傾斜で露出している．均一，緻密で，肉眼では斑晶は認められない．鏡下では，やや斑晶に近い大形の斜長石の仮像をもつ，方解石の集合結晶や，それよりも小形の黒雲母の仮像の方解石結晶が散在し，他形の石英粒の大形結晶が含まれている．石基は石英の細粒および方解石の細粒（なかには小形の黒雲母の仮像を呈するものもある），斜長石のやや新鮮な細結晶粒で構成されている．風化が甚だしく，源岩は不明瞭であるが，黒雲母石英安山岩の岩脈であったと思われる．\n同郡中竜門村柳北方長瀞変成岩類と和泉層群との境界の，断層帯（約5m）の北側に，断層帯に沿って幅約3mの，同質の岩脈が貫入しており，さらに断層帯の南限から約7m南側の砂岩質な石墨絹雲母石英片岩中にも，幅約20cmの同様な岩脈が見られる．この岩石はいずれも風化が甚だしく，表面近くは褐色に変色てしいるが，内部は灰色である．斑晶は少なく，その全部が緑泥石・方解石に変化している．鏡下では，短柱状の細かい斜長石の集合した基地に，方解石に変化した黒雲母の，仮像の斑晶や細片が散っている．\n同村小名東方約1kmの河中にも，この黒雲母石英安山岩とほぼ同様な岩脈が，走向N80°W，傾斜40°Nを示して露出している．本岩も風化が甚だしく，源岩は明瞭を欠く．\nまた吉野線六田駅北西の，北六田から東方下垣内にかけて，珪礬質片岩中に貫入した幅約10mの，黒雲母石英安山岩の岩脈が露出している．この岩脈は古くからその存在が知られ，石材として利用された．表面は赤褐色に風化しているが，内部の新鮮な部分は灰白色を呈し，黒雲母・石英・斜長石の斑晶が肉眼で認められる．鏡下では斑晶は石英（融蝕を受けている）・黒雲母・斜長石（An30～40，累帯構造，アルバイト双晶が著しく，周縁部が絹雲母・緑泥石・方解石などの微粒結晶でおきかえられているものがある）などであり，石基は斜長石・方解石・石英・鉄鉱などの微粒で構成されている．","blocks":[{"type":"heading","depth":1,"text":"II.3.2 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