{"ok":true,"version":"1.1.0","license":"https://www.gsj.jp/license/license.html","attribution":"出典：産業技術総合研究所 地質調査総合センター「GSJ 地質図幅凡例データセット」","lang":"ja","type":"LegendFacies","id":"m1141_f021","@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/facies/m1141_f021","geom":{"uri":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/units/m1141_f021/geom","geojson_url":"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/units_geojson/m1141_f021.geojson","centroid":null,"bbox":null},"map":{"type":"LegendMap","map_id":1141,"@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/maps/m1141","sheet_code":"G50_11_039","series":"地域地質研究報告 5万分の1地質図幅","title_ja":"京都西南部地域の地質","title_en":null,"author":["宮地良典","楠利夫","武蔵野実","田結庄良昭","井本伸広"],"authors":[{"name_display":"宮地良典","name_ja":"宮地良典","name_en":"Yoshinori MIYACHI","name_alt":["Yoshinori MIYACHI"]},{"name_display":"楠利夫","name_ja":"楠利夫","name_en":"Toshio KUSUNOKI","name_alt":["Toshio KUSUNOKI"]},{"name_display":"武蔵野実","name_ja":"武蔵野実","name_en":"Makoto MUSASHINO","name_alt":["Makoto 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class=\"section\" data-lv=\"3\" tabindex=\"-1\"><h1>5.5.1 花崗斑岩（Gp）</h1><p>花崗斑岩の大きな岩脈としては能勢岩体を貫いて貫入するものと，原花崗岩の西部に超丹波帯を貫いて分布するものがある．いずれも顕著な南北性の貫入方向を有する．能勢岩体に貫入するものは，豊能町切畑から天狗岩に至るものと，茨木市銭原から佐保に至るものの2本が認められる．特に前者は一部ひん岩脈が花崗斑岩の周縁に分布し，複合岩脈をなす．いずれの花崗斑岩も東西約10数mから約50mの幅で，南北に約5-6kmと良く連続して分布する．本岩は斑晶として，自形のカリ長石，石英，斜長石及び少量の黒雲母がみられる．</p><p>原花崗岩の西方に分布する花崗斑岩は，東西約10数m―約200mの幅で，南北約1.2kmと規模が大きい．斑晶は自形のカリ長石，石英，斜長石などからなる．さらに，摂津峡付近には幅約数mで，南北約200-300mの規模の小さいものも見られる．これら小規模岩脈付近では，超丹波帯に鉱化作用を与えている所があり，ときに黄銅鉱などの鉱染がみられる．</p><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"層序 貫入関係 K-Ar年代\" tabindex=\"-1\"><h2>層序・貫入関係及びK-Ar年代</h2><p>原岩体西方のものは，超丹波帯の地層に貫入し，弱い接触変成作用を与えている．原から萩谷に抜ける林道で採取した試料の黒雲母のK-Ar年代は69.2±2.4Maで（第5.3表），周辺の原花崗岩とほぼ同じK-Ar年代を有する．</p></div><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"岩相\" tabindex=\"-1\"><h2>岩相</h2><p>岩相変化はほとんどなく均質であるが，超丹波帯との接触部付近では緻密となり，流理を有する．化学組成は第5.4表に示したように，SiO<sub>2</sub>が75-76%と珪長質で，K<sub>2</sub>Oが4.6-5.2%前後と高い．一方，MgOは0.06%，CaOは0.6-0.9%ときわめて低いのが特徴である．</p></div><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"岩石記載\" tabindex=\"-1\"><h2>岩石記載</h2><div class=\"list scope_desc\"><h4 class=\"block-title\">花崗斑岩（Gp）</h4><ul style=\"list-style-type: none\"><li><p>試料番号「425-10A」高槻市原西部の林道</p><p>測年試料（黒雲母K-Ar年代）</p><p>石英，カリ長石，斜長石及び黒雲母を斑晶とする顕著な斑状組織を示す．石基は微細粒で，主に石英，カリ長石などの珪長質鉱物からなる．副成分鉱物はアパタイト，ジルコンなどからなる．</p><p>石英の斑晶は自形，粒状で，ときに融食現象がみられる．カリ長石の斑晶は自形，変質して粘土化し，汚濁している．きわめて弱いパーサイト組織がみられる．斜長石の斑晶は自形，累帯構造はみられない．変質していることが多い．黒雲母の斑晶は自形で，緑泥石化していることが多い．Z軸の色は暗褐色である．</p></li></ul></div></div></div><div id=\"sec-5-5-2\" class=\"section\" data-lv=\"3\" tabindex=\"-1\"><h1>5.5.2 流紋岩及び文象斑岩（Rh）</h1><span id=\"m1141_u020_Rh\"></span><p>流紋岩及び文象斑岩は主に高槻市摂津峡や萩谷付近に分布する．これらは超丹波帯や丹波帯の堆積岩コンプレックスを貫いて南北から北北東―南南西方向に貫入している．このほかに，能勢岩体付近の茨木市車作や箕面市栗生岩坂付近にも少量みられる．流紋岩及び文象斑岩は肉眼では緻密で，少量の斜長石や黒雲母などの斑晶鉱物を含む．石基は珪長質，緻密で肉眼では鉱物が同定できない．摂津峡のものは塚脇西部で，東西約数cm―数十cmの幅である．高槻市萩谷付近では幅約数十cm-2mのものが南北性の方向で分布している．この岩脈は肉眼では緻密なため確認は難しいが，鏡下では微文象構造が見られる．流紋岩岩脈が摂津峡の芥川流域や高槻市萩谷でみられる．いずれも幅約数10cm-3m程度で，南北に分布している．いずれも白色，緻密で，ときに有色鉱物の斑点がみられる．変質していることが多い．</p><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"岩石記載\" tabindex=\"-1\"><h2>岩石記載</h2><div class=\"list scope_desc\"><h4 class=\"block-title\">文象斑岩</h4><ul style=\"list-style-type: none\"><li><p>高槻市塚脇西部</p><p>斑晶は主に斜長石，黒雲母からなる．石基はカリ長石，石英が連晶し，微文象組織をなし，一部はこれら連晶が放射状となり球顆をなしている．鉱物の多くは変質している．</p></li></ul></div><div class=\"list scope_desc\"><h4 class=\"block-title\">流紋岩</h4><ul style=\"list-style-type: none\"><li><p>高槻市摂津峡</p><p>大部分珪長質の石基からなり，少量の斜長石の斑晶がみられる．石基は微細，緻密で，石英―斜長石が放射状をした球顆がみられるほか，少量の黒雲母がみられる．</p></li></ul></div></div></div><div id=\"sec-5-5-3\" class=\"section\" data-lv=\"3\" tabindex=\"-1\"><h1>5.5.3 ひん岩（P）</h1><span id=\"m1141_u019_P\"></span><p>高槻市摂津峡やその北部の出灰や亀岡市東部，さらに茨木市木代付近に小規模に分布する．木代付近のものは花崗斑岩と複合岩脈をなす．いずれも花崗岩や超丹波帯や丹波帯の地層に貫入している．脈幅は約50cm-1mで，連続性は良くない．貫入方向はおおよそ南北である．摂津峡のものは，斑晶斜長石が貫入方向に配列する流理構造がみられる．また，摂津峡の岩脈においては，岩脈中央部で粗い斜長石が多く濃集するのに対し，周縁部では細粒になるなど，マグマの流動に伴う流動分化作用がみられる．</p><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"岩石記載\" tabindex=\"-1\"><h2>岩石記載</h2><div class=\"list scope_desc\"><h4 class=\"block-title\">ひん岩</h4><ul style=\"list-style-type: none\"><li><p>高槻市摂津峡</p><p>斑晶は主に斜長石や斜方輝石からなり，石基は主に短冊状の斜長石や微細な隠微晶質鉱物からなる．斜長石の斑晶は自形で，結晶周囲で累帯する弱い累帯構造をもつ．また，核部にはパッチ累帯構造がみられる．斜方輝石の斑晶は自形で，その周囲では微細な鉄鉱が生じている．X＝淡橙赤色，Z＝淡緑色のきわあて弱い多色性がみられる．</p></li></ul></div></div></div></div></div>","text":"5.5 岩脈類\n本図幅地域内には，多数の岩脈が発達しているのが特徴である．同じ岩石種の岩脈は本図幅地域南西部の花崗岩類を切っていることから，岩脈類の貫入は，花崗岩類以後のものである．最も多い岩脈は花崗斑岩で規模も大きい．ついで文象斑岩―流紋岩で，丹波帯では主にひん岩が分布する．岩脈の多くは本図幅地域南西部の花崗岩体周辺に産し，その大部分の貫入方向は南北性である．\n花崗斑岩（Gp）\n花崗斑岩の大きな岩脈としては能勢岩体を貫いて貫入するものと，原花崗岩の西部に超丹波帯を貫いて分布するものがある．いずれも顕著な南北性の貫入方向を有する．能勢岩体に貫入するものは，豊能町切畑から天狗岩に至るものと，茨木市銭原から佐保に至るものの2本が認められる．特に前者は一部ひん岩脈が花崗斑岩の周縁に分布し，複合岩脈をなす．いずれの花崗斑岩も東西約10数mから約50mの幅で，南北に約5-6kmと良く連続して分布する．本岩は斑晶として，自形のカリ長石，石英，斜長石及び少量の黒雲母がみられる．\n原花崗岩の西方に分布する花崗斑岩は，東西約10数m―約200mの幅で，南北約1.2kmと規模が大きい．斑晶は自形のカリ長石，石英，斜長石などからなる．さらに，摂津峡付近には幅約数mで，南北約200-300mの規模の小さいものも見られる．これら小規模岩脈付近では，超丹波帯に鉱化作用を与えている所があり，ときに黄銅鉱などの鉱染がみられる．\n層序・貫入関係及びK-Ar年代\n原岩体西方のものは，超丹波帯の地層に貫入し，弱い接触変成作用を与えている．原から萩谷に抜ける林道で採取した試料の黒雲母のK-Ar年代は69.2±2.4Maで（第5.3表），周辺の原花崗岩とほぼ同じK-Ar年代を有する．\n岩相\n岩相変化はほとんどなく均質であるが，超丹波帯との接触部付近では緻密となり，流理を有する．化学組成は第5.4表に示したように，SiO2が75-76%と珪長質で，K2Oが4.6-5.2%前後と高い．一方，MgOは0.06%，CaOは0.6-0.9%ときわめて低いのが特徴である．\n岩石記載\n試料番号「425-10A」高槻市原西部の林道測年試料（黒雲母K-Ar年代）石英，カリ長石，斜長石及び黒雲母を斑晶とする顕著な斑状組織を示す．石基は微細粒で，主に石英，カリ長石などの珪長質鉱物からなる．副成分鉱物はアパタイト，ジルコンなどからなる．石英の斑晶は自形，粒状で，ときに融食現象がみられる．カリ長石の斑晶は自形，変質して粘土化し，汚濁している．きわめて弱いパーサイト組織がみられる．斜長石の斑晶は自形，累帯構造はみられない．変質していることが多い．黒雲母の斑晶は自形で，緑泥石化していることが多い．Z軸の色は暗褐色である．\n試料番号「425-10A」高槻市原西部の林道\n測年試料（黒雲母K-Ar年代）\n石英，カリ長石，斜長石及び黒雲母を斑晶とする顕著な斑状組織を示す．石基は微細粒で，主に石英，カリ長石などの珪長質鉱物からなる．副成分鉱物はアパタイト，ジルコンなどからなる．\n石英の斑晶は自形，粒状で，ときに融食現象がみられる．カリ長石の斑晶は自形，変質して粘土化し，汚濁している．きわめて弱いパーサイト組織がみられる．斜長石の斑晶は自形，累帯構造はみられない．変質していることが多い．黒雲母の斑晶は自形で，緑泥石化していることが多い．Z軸の色は暗褐色である．\n流紋岩及び文象斑岩（Rh）\n流紋岩及び文象斑岩は主に高槻市摂津峡や萩谷付近に分布する．これらは超丹波帯や丹波帯の堆積岩コンプレックスを貫いて南北から北北東―南南西方向に貫入している．このほかに，能勢岩体付近の茨木市車作や箕面市栗生岩坂付近にも少量みられる．流紋岩及び文象斑岩は肉眼では緻密で，少量の斜長石や黒雲母などの斑晶鉱物を含む．石基は珪長質，緻密で肉眼では鉱物が同定できない．摂津峡のものは塚脇西部で，東西約数cm―数十cmの幅である．高槻市萩谷付近では幅約数十cm-2mのものが南北性の方向で分布している．この岩脈は肉眼では緻密なため確認は難しいが，鏡下では微文象構造が見られる．流紋岩岩脈が摂津峡の芥川流域や高槻市萩谷でみられる．いずれも幅約数10cm-3m程度で，南北に分布している．いずれも白色，緻密で，ときに有色鉱物の斑点がみられる．変質していることが多い．\n岩石記載\n高槻市塚脇西部斑晶は主に斜長石，黒雲母からなる．石基はカリ長石，石英が連晶し，微文象組織をなし，一部はこれら連晶が放射状となり球顆をなしている．鉱物の多くは変質している．\n高槻市塚脇西部\n斑晶は主に斜長石，黒雲母からなる．石基はカリ長石，石英が連晶し，微文象組織をなし，一部はこれら連晶が放射状となり球顆をなしている．鉱物の多くは変質している．\n高槻市摂津峡大部分珪長質の石基からなり，少量の斜長石の斑晶がみられる．石基は微細，緻密で，石英―斜長石が放射状をした球顆がみられるほか，少量の黒雲母がみられる．\n高槻市摂津峡\n大部分珪長質の石基からなり，少量の斜長石の斑晶がみられる．石基は微細，緻密で，石英―斜長石が放射状をした球顆がみられるほか，少量の黒雲母がみられる．\nひん岩（P）\n高槻市摂津峡やその北部の出灰や亀岡市東部，さらに茨木市木代付近に小規模に分布する．木代付近のものは花崗斑岩と複合岩脈をなす．いずれも花崗岩や超丹波帯や丹波帯の地層に貫入している．脈幅は約50cm-1mで，連続性は良くない．貫入方向はおおよそ南北である．摂津峡のものは，斑晶斜長石が貫入方向に配列する流理構造がみられる．また，摂津峡の岩脈においては，岩脈中央部で粗い斜長石が多く濃集するのに対し，周縁部では細粒になるなど，マグマの流動に伴う流動分化作用がみられる．\n岩石記載\n高槻市摂津峡斑晶は主に斜長石や斜方輝石からなり，石基は主に短冊状の斜長石や微細な隠微晶質鉱物からなる．斜長石の斑晶は自形で，結晶周囲で累帯する弱い累帯構造をもつ．また，核部にはパッチ累帯構造がみられる．斜方輝石の斑晶は自形で，その周囲では微細な鉄鉱が生じている．X＝淡橙赤色，Z＝淡緑色のきわあて弱い多色性がみられる．\n高槻市摂津峡\n斑晶は主に斜長石や斜方輝石からなり，石基は主に短冊状の斜長石や微細な隠微晶質鉱物からなる．斜長石の斑晶は自形で，結晶周囲で累帯する弱い累帯構造をもつ．また，核部にはパッチ累帯構造がみられる．斜方輝石の斑晶は自形で，その周囲では微細な鉄鉱が生じている．X＝淡橙赤色，Z＝淡緑色のきわあて弱い多色性がみられる．","blocks":[{"type":"heading","depth":1,"text":"5.5 岩脈類","id":"sec-5-5"},{"type":"paragraph","text":"本図幅地域内には，多数の岩脈が発達しているのが特徴である．同じ岩石種の岩脈は本図幅地域南西部の花崗岩類を切っていることから，岩脈類の貫入は，花崗岩類以後のものである．最も多い岩脈は花崗斑岩で規模も大きい．ついで文象斑岩―流紋岩で，丹波帯では主にひん岩が分布する．岩脈の多くは本図幅地域南西部の花崗岩体周辺に産し，その大部分の貫入方向は南北性である．"},{"type":"section-title","text":"花崗斑岩（Gp）"},{"type":"paragraph","text":"花崗斑岩の大きな岩脈としては能勢岩体を貫いて貫入するものと，原花崗岩の西部に超丹波帯を貫いて分布するものがある．いずれも顕著な南北性の貫入方向を有する．能勢岩体に貫入するものは，豊能町切畑から天狗岩に至るものと，茨木市銭原から佐保に至るものの2本が認められる．特に前者は一部ひん岩脈が花崗斑岩の周縁に分布し，複合岩脈をなす．いずれの花崗斑岩も東西約10数mから約50mの幅で，南北に約5-6kmと良く連続して分布する．本岩は斑晶として，自形のカリ長石，石英，斜長石及び少量の黒雲母がみられる．"},{"type":"paragraph","text":"原花崗岩の西方に分布する花崗斑岩は，東西約10数m―約200mの幅で，南北約1.2kmと規模が大きい．斑晶は自形のカリ長石，石英，斜長石などからなる．さらに，摂津峡付近には幅約数mで，南北約200-300mの規模の小さいものも見られる．これら小規模岩脈付近では，超丹波帯に鉱化作用を与えている所があり，ときに黄銅鉱などの鉱染がみられる．"},{"type":"section-title","text":"層序・貫入関係及びK-Ar年代"},{"type":"paragraph","text":"原岩体西方のものは，超丹波帯の地層に貫入し，弱い接触変成作用を与えている．原から萩谷に抜ける林道で採取した試料の黒雲母のK-Ar年代は69.2±2.4Maで（第5.3表），周辺の原花崗岩とほぼ同じK-Ar年代を有する．"},{"type":"section-title","text":"岩相"},{"type":"paragraph","text":"岩相変化はほとんどなく均質であるが，超丹波帯との接触部付近では緻密となり，流理を有する．化学組成は第5.4表に示したように，SiO2が75-76%と珪長質で，K2Oが4.6-5.2%前後と高い．一方，MgOは0.06%，CaOは0.6-0.9%ときわめて低いのが特徴である．"},{"type":"section-title","text":"岩石記載"},{"type":"list-item","text":"試料番号「425-10A」高槻市原西部の林道測年試料（黒雲母K-Ar年代）石英，カリ長石，斜長石及び黒雲母を斑晶とする顕著な斑状組織を示す．石基は微細粒で，主に石英，カリ長石などの珪長質鉱物からなる．副成分鉱物はアパタイト，ジルコンなどからなる．石英の斑晶は自形，粒状で，ときに融食現象がみられる．カリ長石の斑晶は自形，変質して粘土化し，汚濁している．きわめて弱いパーサイト組織がみられる．斜長石の斑晶は自形，累帯構造はみられない．変質していることが多い．黒雲母の斑晶は自形で，緑泥石化していることが多い．Z軸の色は暗褐色である．"},{"type":"block-title","text":"花崗斑岩（Gp）"},{"type":"paragraph","text":"試料番号「425-10A」高槻市原西部の林道"},{"type":"paragraph","text":"測年試料（黒雲母K-Ar年代）"},{"type":"paragraph","text":"石英，カリ長石，斜長石及び黒雲母を斑晶とする顕著な斑状組織を示す．石基は微細粒で，主に石英，カリ長石などの珪長質鉱物からなる．副成分鉱物はアパタイト，ジルコンなどからなる．"},{"type":"paragraph","text":"石英の斑晶は自形，粒状で，ときに融食現象がみられる．カリ長石の斑晶は自形，変質して粘土化し，汚濁している．きわめて弱いパーサイト組織がみられる．斜長石の斑晶は自形，累帯構造はみられない．変質していることが多い．黒雲母の斑晶は自形で，緑泥石化していることが多い．Z軸の色は暗褐色である．"},{"type":"section-title","text":"流紋岩及び文象斑岩（Rh）"},{"type":"paragraph","text":"流紋岩及び文象斑岩は主に高槻市摂津峡や萩谷付近に分布する．これらは超丹波帯や丹波帯の堆積岩コンプレックスを貫いて南北から北北東―南南西方向に貫入している．このほかに，能勢岩体付近の茨木市車作や箕面市栗生岩坂付近にも少量みられる．流紋岩及び文象斑岩は肉眼では緻密で，少量の斜長石や黒雲母などの斑晶鉱物を含む．石基は珪長質，緻密で肉眼では鉱物が同定できない．摂津峡のものは塚脇西部で，東西約数cm―数十cmの幅である．高槻市萩谷付近では幅約数十cm-2mのものが南北性の方向で分布している．この岩脈は肉眼では緻密なため確認は難しいが，鏡下では微文象構造が見られる．流紋岩岩脈が摂津峡の芥川流域や高槻市萩谷でみられる．いずれも幅約数10cm-3m程度で，南北に分布している．いずれも白色，緻密で，ときに有色鉱物の斑点がみられる．変質していることが多い．"},{"type":"section-title","text":"岩石記載"},{"type":"list-item","text":"高槻市塚脇西部斑晶は主に斜長石，黒雲母からなる．石基はカリ長石，石英が連晶し，微文象組織をなし，一部はこれら連晶が放射状となり球顆をなしている．鉱物の多くは変質している．"},{"type":"block-title","text":"文象斑岩"},{"type":"paragraph","text":"高槻市塚脇西部"},{"type":"paragraph","text":"斑晶は主に斜長石，黒雲母からなる．石基はカリ長石，石英が連晶し，微文象組織をなし，一部はこれら連晶が放射状となり球顆をなしている．鉱物の多くは変質している．"},{"type":"list-item","text":"高槻市摂津峡大部分珪長質の石基からなり，少量の斜長石の斑晶がみられる．石基は微細，緻密で，石英―斜長石が放射状をした球顆がみられるほか，少量の黒雲母がみられる．"},{"type":"block-title","text":"流紋岩"},{"type":"paragraph","text":"高槻市摂津峡"},{"type":"paragraph","text":"大部分珪長質の石基からなり，少量の斜長石の斑晶がみられる．石基は微細，緻密で，石英―斜長石が放射状をした球顆がみられるほか，少量の黒雲母がみられる．"},{"type":"section-title","text":"ひん岩（P）"},{"type":"paragraph","text":"高槻市摂津峡やその北部の出灰や亀岡市東部，さらに茨木市木代付近に小規模に分布する．木代付近のものは花崗斑岩と複合岩脈をなす．いずれも花崗岩や超丹波帯や丹波帯の地層に貫入している．脈幅は約50cm-1mで，連続性は良くない．貫入方向はおおよそ南北である．摂津峡のものは，斑晶斜長石が貫入方向に配列する流理構造がみられる．また，摂津峡の岩脈においては，岩脈中央部で粗い斜長石が多く濃集するのに対し，周縁部では細粒になるなど，マグマの流動に伴う流動分化作用がみられる．"},{"type":"section-title","text":"岩石記載"},{"type":"list-item","text":"高槻市摂津峡斑晶は主に斜長石や斜方輝石からなり，石基は主に短冊状の斜長石や微細な隠微晶質鉱物からなる．斜長石の斑晶は自形で，結晶周囲で累帯する弱い累帯構造をもつ．また，核部にはパッチ累帯構造がみられる．斜方輝石の斑晶は自形で，その周囲では微細な鉄鉱が生じている．X＝淡橙赤色，Z＝淡緑色のきわあて弱い多色性がみられる．"},{"type":"block-title","text":"ひん岩"},{"type":"paragraph","text":"高槻市摂津峡"},{"type":"paragraph","text":"斑晶は主に斜長石や斜方輝石からなり，石基は主に短冊状の斜長石や微細な隠微晶質鉱物からなる．斜長石の斑晶は自形で，結晶周囲で累帯する弱い累帯構造をもつ．また，核部にはパッチ累帯構造がみられる．斜方輝石の斑晶は自形で，その周囲では微細な鉄鉱が生じている．X＝淡橙赤色，Z＝淡緑色のきわあて弱い多色性がみられる．"}],"images":[],"tables":[],"anchors":[{"id":"m1141_f021","label":"岩脈","title":"岩脈"},{"id":"m1141_u021_Gp","label":"Gp","title":"花崗斑岩"},{"id":"m1141_u020_Rh","label":"Rh","title":"流紋岩及び文象斑岩"},{"id":"m1141_u019_P","label":"P","title":"ひん岩"}]},"provenance":{"xml_url":"https://gbank.gsj.jp/ld/zfk/xmldata/1141_BITS.xml","xpath_target":"//*[@id='sec-5-5']","generated_at":"2026-04-05T06:44:28+09:00","html_url":"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1141/1141.html"},"legend":{"focus":{"type":"LegendFacies","id":"m1141_f021","@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/facies/m1141_f021","map_id":1141,"legend_group_ref":{"type":"LegendGroup","id":"m1141_g001","@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/groups/m1141_g001","label":"図幅凡例"},"label_ja":"岩脈","label_en":"Dikes","text_ja":"岩脈","text_en":"Dikes","parent_facies_ref":{"type":"LegendGroup","id":"m1141_g001","@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/groups/m1141_g001","label":"図幅凡例"},"child_refs":[{"type":"LegendUnit","id":"m1141_u019","@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/units/m1141_u019","label":"P: 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