{"ok":true,"version":"1.1.0","license":"https://www.gsj.jp/license/license.html","attribution":"出典：産業技術総合研究所 地質調査総合センター「GSJ 地質図幅凡例データセット」","lang":"ja","type":"LegendFacies","id":"m1014_f033","@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/facies/m1014_f033","geom":{"uri":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/units/m1014_f033/geom","geojson_url":"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/units_geojson/m1014_f033.geojson","centroid":null,"bbox":null},"map":{"type":"LegendMap","map_id":1014,"@id":"https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/maps/m1014","sheet_code":"G50_08_085","series":"地域地質研究報告 5万分の1地質図幅","title_ja":"富津地域の地質","title_en":"Futtsu","author":["中嶋輝允","渡辺真人"],"authors":[{"name_display":"中嶋輝允","name_ja":"中嶋輝允","name_en":"Terumasa NAKAJIMA","name_alt":["Terumasa NAKAJIMA"]},{"name_display":"渡辺真人","name_ja":"渡辺真人","name_en":"Mahito WATANABE","name_alt":["Mahito 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tabindex=\"-1\"><h2>分布</h2><p>黒滝層とほぼ同様の分布をする．本地域東部の法ノ木背斜の北側から西へ，湊川下流の南部丘陵に沿って分布し，十宮・竹岡海岸に達する．また，湊川下流北側の寺尾背斜の周囲に分布する．</p></div><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"層序\" tabindex=\"-1\"><h2>層序</h2><p>本層は，黒滝層の礫岩・砂岩層の上に重なる泥質砂岩・砂質泥岩からなる地層である．下位の黒滝層に整合に重なる．上位は黄和田層によって整合に覆われる．</p><p>凝灰岩鍵層による定義では，To1～Kd38の間が本層である．黒滝層のところで述べたように，富津地域の湊川関付近から東へ，大多喜地域の笹川に向かって十宮層が黒滝層の上にアバットしている．本地域東部では十宮層の下部は黒滝層と同時異相になっている．</p></div><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"岩相\" tabindex=\"-1\"><h2>岩相</h2><p>主に砂質泥岩と泥質砂岩よりなり，少量の中粒～粗粒砂岩を含む．凝灰岩層は多数挟まれる．西海岸の萩生から東の法ノ木に至る東西断面では，下部が泥質砂岩と少量の中粒～粗粒砂岩からなり，上部は砂質泥岩と泥質砂岩からなる．但し，西海岸の萩生では全体が泥質砂岩と少量の中粒砂岩からなる（第4.3図）．すなわち，十宮層は上部及び東部に向かって細粒になる傾向がある．湊川下流北部の寺尾背斜の周囲では，十宮層全体が泥質砂岩と中粒砂岩からなる．</p><div class=\"image-holder overview-landing-limg\" id=\"F4.3\"><a href=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1014/image/1014_0051-0001.png\" target=\"_blank\" class=\"fig-open-link\"><img class=\"halfsize\" loading=\"lazy\" decoding=\"async\" src=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1014/image/1014_0051-0001.png\"></a><div class=\"figures-tables-support-txt\"><h6><span class=\"fig-label\">第4.3図</span> 十宮層の層厚・岩相変化</h6></div></div><div id=\"sec-4-2-1\" class=\"section\" data-lv=\"6\" tabindex=\"-1\"><h1>a． 砂質泥岩・泥質砂岩</h1><p>本層の砂質泥岩・泥質砂岩は天津・安野両層のものと基本的に変わらない．両岩相ともに生痕化石や保存状態の良い貝化石をしばしば含む．</p><p>泥質砂岩は凝灰質であることが多いため，間に挟まれる凝灰岩層との境界が不明瞭である．泥質砂岩の中には，粗粒な砂粒子からなる不明瞭なラミナやlenticular beddingが認められ，陸棚泥帯の波浪限界に近い環境の堆積物であることが推測される（中嶋，1978）．下部の泥質砂岩に挟まれる中粒～粗粒砂岩は，スコリア又はゴマシオ凝灰岩質でトラフ状の斜層理やflaser beddingを持ち，堆積盆が一時的にさらに浅海域に近い環境になったことを示す．</p><p>砂質泥岩は，間に挟まれる凝灰岩層との境界が明瞭である．砂質泥岩の中にはlenticular beddingや砂岩の薄いレンズが存在する．</p></div><div id=\"sec-4-2-2\" class=\"section\" data-lv=\"6\" tabindex=\"-1\"><h1>b． 凝灰岩</h1><p>十宮層には天津・安野層と同様に，スコリア凝灰岩，軽石凝灰岩，ゴマシオ凝灰岩，細粒凝灰岩など多数の凝灰岩層が存在する．凝灰岩層は厚さの範囲，種類ともに両層のものと同じである．</p><p>十宮層下部の泥質砂岩中の凝灰岩層は，前述のように周囲の泥質砂岩が凝灰質であるため境界が不明瞭で見分けにくい．また，波浪限界に近い浅い堆積環境であったため，一度海底に堆積した凝灰岩層が波浪や海流などの作用によって浸食され断片的になっていることが多い．</p><p>第4.4図に十宮層の代表的な凝灰岩鍵層To3を示す．この凝灰岩は十宮層下部の泥質砂岩・中粒砂岩の中に存在し，厚さ30～40cmの中粒ゴマシオ凝灰岩（上部）と厚さ14～40cmの極粗粒スコリア凝灰岩（下部）などからなる．To3下部の極粗粒スコリア凝灰岩は内部に層構造をもち，上・中部は正級化を示す1～2ユニットのスコリア凝灰岩，下部は厚さ4～5cmの逆級化を示す極粗粒軽石凝灰岩からなる．このような層構造をもつ凝灰岩は，安野層の凝灰岩鍵層An2，An46，An158等と同様なタイプに属し（III-2-c），上・中部のスコリア凝灰岩はタービダイト凝灰岩，下部の軽石凝灰岩は降下火山灰起源の凝灰岩である．</p><p>To3は，西海岸の萩生では，黒滝層の上6mの位置に存在し，下部の極粗粒スコリア凝灰岩は火山礫サイズまで粗粒となる．しかし，このスコリア凝灰岩層は側方数mのところではその全体が浸食されてしまい，堆積時の波浪や海流の強い影響を認めることができる．</p><p>凝灰岩鍵層To12は十宮層上部にあり，上から極粗粒軽石凝灰岩（2～8cm），黒色細粒スコリア凝灰岩（2～6cm），極粗粒ハイゴマ凝灰岩＋粗粒逆級化軽石凝灰岩（9～23cm）の3層からなる（第4.5図）．それぞれの特徴は細部にわたって広い範囲に維持される．しかし，一番上の極粗粒軽石凝灰岩は，層としてまとまって存在する状態から凝灰岩を構成する軽石粒子が泥質砂岩中に散らばって存在する状態まで，その産状はかなり変化する．</p><div class=\"image-holder overview-landing-limg\" id=\"F4.4\"><a href=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1014/image/1014_0052-0001.png\" target=\"_blank\" class=\"fig-open-link\"><img class=\"halfsize\" loading=\"lazy\" decoding=\"async\" src=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1014/image/1014_0052-0001.png\"></a><div class=\"figures-tables-support-txt\"><h6><span class=\"fig-label\">第4.4図</span> 十宮層の凝灰岩鍵層To3（ホトトギス）の柱状図</h6><p>To3は3～5層の凝灰岩の組み合わせである．カッコ内は鍵層のニックネーム．凡例は第3.3図に示す．</p></div></div><div class=\"image-holder overview-landing-limg\" id=\"F4.5\"><a href=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1014/image/1014_0054-0001.png\" target=\"_blank\" class=\"fig-open-link\"><img class=\"halfsize\" loading=\"lazy\" decoding=\"async\" src=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1014/image/1014_0054-0001.png\"></a><div class=\"figures-tables-support-txt\"><h6><span class=\"fig-label\">第4.5図</span> 十宮層の凝灰岩鍵層To12（お嬢さん）の柱状図</h6><p>カッコ内は鍵層のニックネーム．凡例は第3.3図に示す．</p></div></div></div></div><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"層厚\" tabindex=\"-1\"><h2>層厚</h2><p>第4.2表に十宮層の各地の層厚を示す．層厚は大部分の地域で36～57mと均一であるが，湊川の関で71mと最も大きな値となっている．</p><div class=\"image-holder overview-landing-limg\" id=\"T4.2\"><a href=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1014/image/1014_0053-0001.png\" target=\"_blank\" class=\"fig-open-link\"><img class=\"halfsize\" loading=\"lazy\" decoding=\"async\" src=\"https://cdn.gsj.jp/ld/zfk/zfkdoc/1014/image/1014_0053-0001.png\"></a><div class=\"figures-tables-support-txt\"><h6><span class=\"fig-label\">第4.2表</span> 十宮層の主要鍵層間累積層厚</h6><p>距離は萩生を起点として計測．</p></div></div></div><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"化石\" tabindex=\"-1\"><h2>化石</h2><p>Otuka（1949）は，本層より多数の貝化石を報告している．その多くは現生種である．また，その生息環境は，暖流の影響を受ける陸棚から大陸斜面の半深海性種である．</p></div><div class=\"section stratigraphic_desc\" data-category=\"対比\" tabindex=\"-1\"><h2>対比</h2><p>小池（1949）の十宮凝灰質砂岩層の中・下部に相当する．なお，正式の地層名ではないが，三梨（1954）の十宮凝灰質砂岩相は，その中に記載された代表的な2層の凝灰岩鍵層がKd38とKd23に相当するので，少なくともその上部は本報告の黄和田層に当たる．</p></div></div></div>","text":"4.2 十宮層（To）\n命名\nOtuka（1949）．命名時は十宮凝灰質砂岩とされた．\n模式地\n富津市十宮から竹岡に至る海岸．\n分布\n黒滝層とほぼ同様の分布をする．本地域東部の法ノ木背斜の北側から西へ，湊川下流の南部丘陵に沿って分布し，十宮・竹岡海岸に達する．また，湊川下流北側の寺尾背斜の周囲に分布する．\n層序\n本層は，黒滝層の礫岩・砂岩層の上に重なる泥質砂岩・砂質泥岩からなる地層である．下位の黒滝層に整合に重なる．上位は黄和田層によって整合に覆われる．\n凝灰岩鍵層による定義では，To1～Kd38の間が本層である．黒滝層のところで述べたように，富津地域の湊川関付近から東へ，大多喜地域の笹川に向かって十宮層が黒滝層の上にアバットしている．本地域東部では十宮層の下部は黒滝層と同時異相になっている．\n岩相\n主に砂質泥岩と泥質砂岩よりなり，少量の中粒～粗粒砂岩を含む．凝灰岩層は多数挟まれる．西海岸の萩生から東の法ノ木に至る東西断面では，下部が泥質砂岩と少量の中粒～粗粒砂岩からなり，上部は砂質泥岩と泥質砂岩からなる．但し，西海岸の萩生では全体が泥質砂岩と少量の中粒砂岩からなる（第4.3図）．すなわち，十宮層は上部及び東部に向かって細粒になる傾向がある．湊川下流北部の寺尾背斜の周囲では，十宮層全体が泥質砂岩と中粒砂岩からなる．\n砂質泥岩・泥質砂岩\n本層の砂質泥岩・泥質砂岩は天津・安野両層のものと基本的に変わらない．両岩相ともに生痕化石や保存状態の良い貝化石をしばしば含む．\n泥質砂岩は凝灰質であることが多いため，間に挟まれる凝灰岩層との境界が不明瞭である．泥質砂岩の中には，粗粒な砂粒子からなる不明瞭なラミナやlenticular beddingが認められ，陸棚泥帯の波浪限界に近い環境の堆積物であることが推測される（中嶋，1978）．下部の泥質砂岩に挟まれる中粒～粗粒砂岩は，スコリア又はゴマシオ凝灰岩質でトラフ状の斜層理やflaser beddingを持ち，堆積盆が一時的にさらに浅海域に近い環境になったことを示す．\n砂質泥岩は，間に挟まれる凝灰岩層との境界が明瞭である．砂質泥岩の中にはlenticular beddingや砂岩の薄いレンズが存在する．\n凝灰岩\n十宮層には天津・安野層と同様に，スコリア凝灰岩，軽石凝灰岩，ゴマシオ凝灰岩，細粒凝灰岩など多数の凝灰岩層が存在する．凝灰岩層は厚さの範囲，種類ともに両層のものと同じである．\n十宮層下部の泥質砂岩中の凝灰岩層は，前述のように周囲の泥質砂岩が凝灰質であるため境界が不明瞭で見分けにくい．また，波浪限界に近い浅い堆積環境であったため，一度海底に堆積した凝灰岩層が波浪や海流などの作用によって浸食され断片的になっていることが多い．\n第4.4図に十宮層の代表的な凝灰岩鍵層To3を示す．この凝灰岩は十宮層下部の泥質砂岩・中粒砂岩の中に存在し，厚さ30～40cmの中粒ゴマシオ凝灰岩（上部）と厚さ14～40cmの極粗粒スコリア凝灰岩（下部）などからなる．To3下部の極粗粒スコリア凝灰岩は内部に層構造をもち，上・中部は正級化を示す1～2ユニットのスコリア凝灰岩，下部は厚さ4～5cmの逆級化を示す極粗粒軽石凝灰岩からなる．このような層構造をもつ凝灰岩は，安野層の凝灰岩鍵層An2，An46，An158等と同様なタイプに属し（III-2-c），上・中部のスコリア凝灰岩はタービダイト凝灰岩，下部の軽石凝灰岩は降下火山灰起源の凝灰岩である．\nTo3は，西海岸の萩生では，黒滝層の上6mの位置に存在し，下部の極粗粒スコリア凝灰岩は火山礫サイズまで粗粒となる．しかし，このスコリア凝灰岩層は側方数mのところではその全体が浸食されてしまい，堆積時の波浪や海流の強い影響を認めることができる．\n凝灰岩鍵層To12は十宮層上部にあり，上から極粗粒軽石凝灰岩（2～8cm），黒色細粒スコリア凝灰岩（2～6cm），極粗粒ハイゴマ凝灰岩＋粗粒逆級化軽石凝灰岩（9～23cm）の3層からなる（第4.5図）．それぞれの特徴は細部にわたって広い範囲に維持される．しかし，一番上の極粗粒軽石凝灰岩は，層としてまとまって存在する状態から凝灰岩を構成する軽石粒子が泥質砂岩中に散らばって存在する状態まで，その産状はかなり変化する．\nTo3は3～5層の凝灰岩の組み合わせである．カッコ内は鍵層のニックネーム．凡例は第3.3図に示す．\nカッコ内は鍵層のニックネーム．凡例は第3.3図に示す．\n層厚\n第4.2表に十宮層の各地の層厚を示す．層厚は大部分の地域で36～57mと均一であるが，湊川の関で71mと最も大きな値となっている．\n距離は萩生を起点として計測．\n化石\nOtuka（1949）は，本層より多数の貝化石を報告している．その多くは現生種である．また，その生息環境は，暖流の影響を受ける陸棚から大陸斜面の半深海性種である．\n対比\n小池（1949）の十宮凝灰質砂岩層の中・下部に相当する．なお，正式の地層名ではないが，三梨（1954）の十宮凝灰質砂岩相は，その中に記載された代表的な2層の凝灰岩鍵層がKd38とKd23に相当するので，少なくともその上部は本報告の黄和田層に当たる．","blocks":[{"type":"heading","depth":1,"text":"4.2 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