Unit3:砂泥細互層 / 泥層
深度:33.7〜15.0m
記載:泥層または砂泥細互層から砂質泥層へと上方粗粒化する堆積物サクセションが2回繰り返しており,大きく下部 (深度33.7〜25.5 m),上部 (深度25.5〜15.0 m)に区分できる.
下部は細粒〜中粒シルトからなる厚さ1 cm程度の泥層と,厚さ1 cm以下の極細粒砂からなる砂層が細かく互層する.砂層にはしばしばリップル葉理や植物片が認められる.上位になるにしたがって生物擾乱が著しくなり,全体的に粗粒化する.礫層との境界には,カキが認められる.
上部は塊状で細粒シルト〜粘土からなる泥層に層厚1〜2 cm程度の細粒砂層を挟在する互層からなる.上位になるに従って砂層の挟まれる割合が増えるとともに,泥の粒度が砂質シルトへと上方粗粒化する.また,上位ほど生物擾乱が著しい.全体に直径2 cm程度のチューブ状生痕が多く,この生痕を充填する細粒砂及び挟在される砂層中には貝化石片が含まれる.
植物片及び貝化石片から得られた放射性炭素年代は,7,890±60,8,000±60,7560±60,5,840±50 yrBPを示す.
解釈:本ユニットは全体的にリップル葉理を伴う薄い砂層と泥層との砂泥互層からなることや,植物片を産し,チューブ状生痕などによる生物擾乱が認められることなどから,汀線近くの干潟環境であると考えられる.2回の上方粗粒化シーケンスは,泥質干潟と砂泥質干潟が相互に繰り返したことを示唆する..