Unit7:泥層
深度:18.5〜8.3m
記載:Unit6から漸移的に移り変わり,塊状で貝化石を多く含む泥層 (深度18.5〜11.2 m)に,シルト質砂層を2層準 (深度15.1〜12.5 m; 11.2〜10.25 m)に挟在する下部と,砂泥細互層 (深度10.25〜8.3 m)からなる上部に分けられる.
下部 (深度18.5〜11.2 m)の塊状の泥層は中粒〜細粒シルトからなり,多くの貝化石を含む.しばしば合弁で自生の産状を示す.泥層に挟在するシルト質砂層 (深度15.1〜12.5 m)は下位の塊状泥層をやや削りながら覆い,シルトのリップアップクラスト,貝化石片,木片を多く含む.砂分は細粒〜中粒で,塊状をなす.また,深度11.2〜10.25 mに認められるシルト質砂層も下位のシルト質砂層と同様にシルトのリップアップクラストを含むが,貝化石片は認められない.一部,葉理が変形したスランプ状の構造も認められる.
上部 (深度10.25〜8.3 m)の砂泥細互層は,層厚10 cm以下でリップル葉理を含む細粒〜極細粒砂と層厚10 cm以下の中粒シルトの繰り返しからなる.植物片及び巣穴状生痕を含む.
バカガイなどの貝化石片及び木片からは,5,310±40 yrBP,4,500±40 yrBP,4,650±40 yrBP,4,300±40 yrBPの放射性炭素年代値が得られている.
解釈:最下部の泥層及び深度12.5〜11.2 mに認められる泥層は,細粒・塊状で,原地性の貝化石を含むことから,静穏な堆積環境が考えられ,内湾 (プロデルタ)の堆積物である可能性が高い.また,最上部の砂泥細互層はプロデルタ堆積物から上方粗粒化することを考えると,デルタフロント堆積物と推定できる.一方,深度15.1〜12.5 m及び深度11.2〜10.25 mに認められる砂層は上記のプロデルタ〜デルタフロント堆積物中にイベント的に挟在され,やや淘汰が悪く塊状でシルトのリップアップクラストを含んでいたり,スランプ状の葉理が認められることから,重力流堆積物の可能性が高い.