| Unit3:蛇行河川チャネル〜氾濫原堆積物 深度:52.1〜41.0m 記載:下位より,下部の砂層(深度52.1〜50.2m),中部の砂泥互層(50.2〜48.3m),上部の泥炭質なシルト層(48.3〜41.0m)から構成される.下部の砂層は細〜中粒砂層から構成され,砂層中には,セット高が30cm以上で,20〜30°に傾斜する,コンケーブ状のフォアセット構造が観察できる.この斜交層理はトラフ型斜交層理の一部を構成すると考えられる.また,この砂層は,2φよりも粗い砕屑物の含有率が,上部に向かって,70%から0%に減少することで上方細粒化する.中部の砂泥互層は,植物片を多く含むシルト層と極細粒〜細粒砂層の互層から構成される.砂泥互層の砂層中にはカレント・リップル層理がみられ,シルト層から逆級化することが多い.砂泥互層における4φよりも粗い砕屑物の含有率は0〜80%である.上部の泥炭質なシルト層は炭化した植物片や植物根を多く含むシルト層から構成され,藍鉄鉱が晶出する.泥炭質なシルト層における4φよりも粗い砕屑物の含有率はほぼ0%である. 解釈:本堆積相の下部は上方細粒化するトラフ型斜交層理砂層から構成されることから,小規模な河川チャネルの埋積によって形成された河川チャネル堆積物と考えられる(Visher, 1965).また,中部の砂泥互層にみられた逆級化構造は,自然堤防帯における洪水堆積物に特徴的な堆積構造である(増田・伊勢屋,1985).上部の泥炭質なシルト層は,貝化石を含まず植物根が多く産出することから,後背湿地における堆積物と解釈できる.このような堆積物サクセションは,河道の側方移動に伴う,チャネルから自然堤防,そして後背湿地への環境変化によって形成されたと考えられ,蛇行河川帯に特徴的である(Miall, 1992).従って,本堆積相は蛇行河川チャネル〜氾濫原における堆積物と解釈できる. | ||