0.1N塩酸浸出法による結果に対する注意点
硝酸、過塩素酸、フッ化水素酸分解による結果と0.1N塩酸抽出法による結果については、同一地点の試料でも分析に使用した試料が異なるため、まれに試料の不均質による結果のばらつきが見られることがありますのでご注意下さい。
一般的には下記のようになります。
溶出率は元素と試料によって大きく異なる。これは元素固有の性質の他に、試料によりマトリックスや含有する鉱物が異なることによるものと考えられる。ほとんどの元素の溶出率は10%以下であったが、特に数十%以上の高い溶出率を持つ元素はCe, Cu, La, Mo, P, Pb, Znであり、これらの元素は希酸に溶出しやすいことが分かった。